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2000.12.15
開演時間が迫ってくると、皆、懐かしそうな笑顔を浮かべながら会場に入ってくる。元トマトスの松竹谷さんが北海道から帰ってくるのだ。少し年齢層が高めながら、あっという間にトマトスを待ちこがれる人たちでQueはいっぱい。ステージにあの満面の笑みを湛えて現われ、いよいよ演奏が始まると観客のひとりが「変わらないねー」とこれまた嬉しそうな声をあげる。「ロック・ユア・ベイビー」なんて演ってくれた時には、そりゃあステップ踏みたくもなるでしょ。あのハイトーンのヴォーカル。歌ってる時のとっても幸せそうな表情。間奏では「お願いします、前田さん」と声をかけたり、とにかくその柔和なパーソナリティーを前にすれば、私たちはただそこに流れる暖かいムードに浸っていればいいだけ。蒼く真っ直ぐで淀まない声は、ピアニカ１本で前田さんが奏でる豊かな情感に支えられ、どこまでも優しく響いていく。「It's a Wonderful World」を日本語でカヴァーした時に、「救いは君の声」と歌った彼に、そのままそのフレーズをお返ししたいほどだった。このイヴェントを企画したROCKING TIMEは、「清さんと一緒にできて、言葉にはできません」と感激ぶりを語り、今度は彼らが場内を盛り上げる番となった。ボブ・マーリーのカヴァーや、新曲を披露しながら、これまたのびやかに幸福そうなステージングを見せる。締め括りは、全員一緒にアンコールに答えて、ロック・ステディの名曲、「Dance In The Mood」を。ひと足早いクリスマス・プレゼントをもらって、ほっこりと胸を暖かくして帰路についたのだった。"ROCK IT STEADY! vol.4～X'mas special～" 松竹谷清withピアニカ前田＋松永孝義／ROCKING TIME DJ＞山名昇
（撮影／鈴木恵、文／松屋恭子） ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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