CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2001

« Back


2001.5.26
"Only Feedback 5th leg~「TOP OF THE WORLD」KICK OFF MATCH~"
cruyff in the bedroom
DJ>高橋喜治



Only Feedback1周年にして、初ワンマン&レコ発という記念すべきこの日。オープニングアクトがレギュラーDJ高橋氏のDJタイムというのは、いかにも彼ららしいこだわりだ。轟音とか、ノイジーとか、呆れるほどのサッカー好きとか、驚異的なエフェクターの数とか、ライブ中のメンバーのキレ具合の凄さとか、彼らを形容する言葉は沢山あるだろうけれど、この日のライブで私がいちばん骨身に沁みたのは、その楽曲達の素晴らしさだった。心地よく深く沈み込むようなダウナーな曲も、理性を吹き飛ばす爆発するようなアッパーな曲も、美しく素晴らしいメロディあってこそ!のかっこ良さだと強く感じた。メンバーそれぞれが鳴らす音はもちろん最高にカッコ良いけれど、その音に隠れたりしない、心の琴線を引っ掻くような、涙腺に刺さるような、素晴らしいメロディが轟音の中にも確固として存在していて、その音楽の核を担っている。ユースケ氏の頭の中で生まれたメロディがまずとても素晴らしくて、メンバーひとりひとりの鳴らす音が凄くカッコ良くて、それがクライフというバンドとして、ひとつのカタチになった時、最高のライブになる!ということをまた改めて痛感させられた。と同時に、自我が壊れて頭の中が空っぽになって、感じるままにカラダが音に反応し思いっきり暴れてしまうという、彼らのライブならではの快楽も存分に楽しんだライブだった。終了後、放心状態の頭でぼんやりと、数年前ここで、彼らの初ライブを偶然に観たことを思い出した。美しいメロディと自分の今までの人生では存在しなかったサウンドを鳴らすバンドと出逢った時の衝撃と興奮…出逢った瞬間に湧いた初期衝動―また絶対ライブが観たい!―を未だ色褪せず感じさせ続けてくれる、そういう彼らのライブを見続ける楽しさはこれからも続きそうだ。
(撮影/鈴木恵、文/松田聖子)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.