2001.8.3
フライヤーをデザインした人がDJもやる、ライブ前にスクリーンに映し出される「偶然と必然」をテーマにしたアニメーションの声優を各出演バンドが担当、金野氏が制作したオリジナル映像HARCOが主催するこのイベントは、実に多彩なアイデアとセンスに彩られている。Sci-Fi Livingは、シタールギターや三味線などの風変わりな楽器を織り交ぜながら、この季節には良く似合うエキゾチックなサウンドを聴かせてくれる。素敵な映像とその音楽とがリンクしていて、耳にも目にも快く楽しいステージだった。comtronは、愛らしい声を持つ女の子ボーカルを中心とした3人組。紙芝居を使ってのメンバー&曲名紹介や小さなオモチャの楽器を鳴らしたりと、楽しい仕掛けがいっぱいだった。続くwindy hillは、強い存在感を感じさせる母性的な声を響かせる。少し暗めの照明の中での、歌の静と動のコントラストが不思議な印象を胸に残した。そして、お待ちかねのHARCO登場。温かく胸に優しく溶け込むような彼の声と、ポップという光が乱反射する極上のメロディに、カラダに詰まった余分な力が抜けていくような、とてもリラックスした幸福な気分に包まれた。音楽だけに止まらないHARCOの多角的アーティスト魂の凄さに唸らされた、このイベント。これからも続いていくのがとても楽しみだ。"RETURN TO NATURAL CLUB Que夏の陣!~Fast Sync.・~" HARCO/windy hill/comtron/Sci-fi Living DJ>小田島等(floppy disco)
(撮影/中村真弓、文/松田聖子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
|
||||