CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2002

« Back


2002.3.9
"STEEL HOLES TOUR 01~Live at GIG-ANTIC~レコ発"
analers



レコ発ツアーファイナルというだけあって会場は開演前からむせかえるほどの人・人・人。半袖+リストバンドといういで立ちで今か今かとスタンバイしている女の子たちの姿にこれから押し寄せて来るであろう音の洪水に浮き足立ちながらも身構えてしまう。ステージに姿を現わすだけで貫禄が伝わってくるanalarsの面々。頭ごなしに強烈なビートを突きつけられて一瞬のうちにヒートアップする場内。ウォーミングアップなんてとんでもない、息つく間さえ与えてくれず矢継ぎ早に叩き込まれるロックンロール。観客も速い速いBPMに負けじと身体を揺らし、恭一のシャウトに拳を突き上げる。キーボートの上に据え付けられたフラワーロック(懐かしい!)も、頭がちぎれてどこかへ飛んでっちゃわないかと心配になるほど会場の熱気を吸い込みながら休むことなく首をぐるんぐるん振り回し続けていた。そしてオーバーヒート気味の空気を少し冷ますように始まったメロディアスな「basket case」。盛り上げる時は盛り上げ、聴かせる時にはじっくり聴かせる。少ししっとりとした中盤を経て、後半は再び畳みかけるような楽曲の応酬でまたもや温度が急上昇。「シェリー」の凶暴なまでの激しさには思わずビートを見失いそうになるほどだった。ロック職人ともいうべき5人の個性がぶつかり合い、そこから生み出される骨太のロックンロールに完全にノックアウト。プロの仕事をはっきりと見せつけられた夜だった。
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.