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Live Report ライブレポート 2002

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2002.12.8
"IF MUSIC COULD TALK"
PEALOUT/monoral


PEALOUT

monoral
ジョン・レノンの命日であるこの日に行われたイヴェントは、会場を期待以上に熱くさせるものとなった。先行は、3ピースと言う最小限の枠の中ではみ出す程のロックンロールを鳴らすPEALOUT。しょっぱなからテンション高く、5曲目のビートルズ「I'm the walrus」に至るまでには、岡崎のギターには一体何滴の汗が落ちたのだろう。MCを挟み、岡崎のギターはベースに、近藤のベースはピアノに変えられ、彼等の鳴らす音は重厚ながらもますます高く跳ね上がり、心臓めがけてズシリとぶち込まれる。もうその振動で体を踊らせるしかない。そこにはハードに鍛えられたポップが堂々と存在していた。そして、近藤から「音だけでイケるバンド」と紹介されたmonoralの登場。ビートルズの「Tomorrow never knows」で幕を開けたステージは、vo.のアニスのサイケデリックで伸びのある歌声によるものか、「下北に合わないのはこの髪型のせい?」と言う腰まで伸びた長い髪によるものか、自分の背後は壁ではなく、ずっと遠く地平線が広がっているのではないかと思わせる不思議な感覚を生んでいた。そこは下北でもなければ、日本でもなかった。アンコールではPEALOUT近藤がピアノとして加わり、これまたビートルズの「Hey bulldog」を、ポップとサイケデリックの二重奏でやってのけた。ジョンへのオマージュを散りばめながら、イヴェントタイトルの続きに「俺達のライヴを見ろ!」と言わんばかりの、自信に満ちあふれた2バンドによるライヴだった。
[撮影/中尾志穂、文/榎本めぐみ]
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