CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2003

« Back


2003.6.10
"草加印 其の十"
ハックルベリーフィン/カーネーション


カーネーション

ハックルベリーフィン
2000年から始まったハックルベリーフィンの名物イベント、「草加印」ももう10回目!記念すべきこの日の対戦相手はカーネーション。開演前からフロアはぎっしりで、期待の高さをうかがわせる雰囲気だ。カーネーションの演奏はとにかく貫禄たっぷり、知らぬ間にステージに吸い寄せられてしまう。お互いの曲を1曲カバーするという企画が売りのこのイベント、直枝氏曰く出演が決まってから聞かされたとのこと。「緊張する!」「コップとか飛んできたらどうする?」「寛大な心で聴いてください」とめずらしく弱気な発言連発だったが、披露された「アクロバット」はもう完全にカーネーションの音だった。カーネーションの新曲と言われても信じてしまえるほど、骨太でロックンロールに満ちあふれたアレンジに圧倒される。続いて登場のハックルベリーフィンはカーネーションの演奏に影響されたのか、気合い十分といった感じ。音が鳴り始めた瞬間、空気中に笑顔の素が散らばっていく様が見えるようだった。たちまち心がうきうきして、いつだってハックルの術中にハマってしまう。ハックル側からのカバーは、佐久間が大好きだという「Garden City Life」。こちらも原曲の余韻を残しながらも、ハックル独自の楽しさと切なさが混じり合って、聴いたそばから優しい気分になれるアレンジになっていた。ステージ上であたたかい音を鳴らす3人組はいつもにこにこと笑顔で、私たちを知らないうちに優しい世界へ連れて行ってくれる魔法使いだ。草加せんべいとともにほんわかとした気分もお持ち帰りできる、なんともステキなイベントだった。これからも末永く続けていってほしい。
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.