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2004.4.26
THE JERRY LEE PHANTOM主催のイヴェント“CONVERSE ROCK”。今回は2マン形式という形で、なんと3デイズ行なわれた。この日は、その3デイズの初日。まず初めに登場したのはズボンズ。独特の雰囲気を醸し出しながらメンバーがステージに登場すると、これまた独特のテンションと空気感で演奏が始まった。やや暗い照明がその世界を視覚的に手助けする。ステージは、おもちゃ箱のような戦場のような不思議な空間を形成していた。思うがままに動き楽器を鳴らし秩序と無秩序の境をいく音楽は、磁石のように見ている者を引きつける。最後には、ほぅ、とため息まで出てしまった。圧巻であった。続いて、主催のTHE JERRY LEE PHANTOM。ダンス・ミュージックの心地よいループ感と、相変わらずの強烈なロック的グルーヴ感とが混ざりあい、ごくごく自然に会場を揺らしていた。このライヴに対する余裕はなんなのだろう？ と思う。余裕という言葉に違和感を感じて、それでも見ているうちにわかるのは、その正体は余裕ではなく、自らの音楽に対する自信や今この瞬間に対する誠実さだということであった。会場の波はどんどんどんどん大きくなる。いい音楽がある時だけに生み出される会場のグルーヴが、THE JERRY LEE PHANTOMのライヴにはある、と改めて思った。“CONVERSE ROCK”。ロックの本質を見据えている、本来のロック・ミュージックがこの中にはある。きっと、このあと2日間もすばらしいイヴェントが、繰り広げられたことだろう。"CONVERSE ROCK 3DAYS" THE JERRY LEE PHANTOM／ズボンズ
（撮影／鈴木恵、文／平川友紀） ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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