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Live Report ライブレポート 2004

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2004.8.7
"ALIVE!"
COUCH/高橋徹也/ANATAKIKOU


ANATAKIKOU

高橋徹也

COUCH
今夜集まった3組は唄良し!曲良し!演奏良し!の三拍子揃っている。これってバンドが求める要素の重要な部分だと思うけど、今夜の3バンドはうまい具合にそれらを持ち合わせている。「またたく合図」で美しいツインヴォ-カルを響かせるのは、巷で絶賛を浴びているANATAKIKOU。まるで夏の祭ばやしでも聞こえてきそうな和風な音色とVo.&Gu.の松浦氏のハイテンションなMCは何だか妙に心地いい。優しい唄を築きつつも後半の「アーチを超えて」から分厚いバンドサウンドで会場を圧倒した。強力なサポートメンバーを連れて現れたのは、ネクタイで紳士的な出立ちの高橋徹也。ウッドベースがうねるジャジーな「5分前のダンス」から大人の香りを漂わせる。一言づつ丁寧に言葉を操る彼は「ホテルスターダスト」にて夏の果てしない自然の中に一人の人間を描く。その物語りと彼の世界に酔いしれ客席では心地よいスゥイングに体が揺れていた。ちょっぴり大人の扉を開けてしまった気分だ。ラストは爽快な夏と日常を鮮明に映し出すCOUCH。ライヴ前半、Vo.&Gu.の平泉氏の唄声が会場を魅了したが、後半は3人でCOUCHであることを証明するかのごとく、ありったけのグルーヴ感を紡ぎ出す。「BLOW」のハイハットは地面から伸びた花のごとく美しい。本編ラスト曲「その方向へ」は無理な力をいれないメッセージソング。彼等の型にはまらない自由な姿勢が嬉しくなってくる。各地でフェスが行われるこの時期、CLUB Queでも色彩豊かな日本の夏が咲いた。猛暑の夏もこんな音楽達に出会えると思えば悪くないかも。
(撮影/鈴木恵、文/だるまっち)
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