2005.9.19
やっている音楽も活動年数も全然違うのに、どこか共通点があるような気がする。ザ・カスタネッツ vs ランクヘッドはそんな組み合わせだった。白い光に照らされてシルエットだけが見える中、重たい音でライヴをスタートさせたランクヘッド。力強さと厚みを増したサウンドで、彼らが発信するメッセージがわかりやすく、大きくなって届いてくる。なんとなく、ランクヘッド=優等生というイメージを持っていたのだが、それをぶち壊す激しさとクールな一面が観られたライヴだった。ランクヘッドが作った熱気が残る中、ザ・カスタネッツのメロディが流れると雰囲気が一気に"温"になる。会場全体がほわっと暖かい空気に包まれるようだ。それはライヴが進んでVo.牧野元の歌声がどんなに力強くなっても変わらずそこにある。「11年間、音楽をやることでなりたっているものがあるって素晴らしいじゃないですか」と、Queの11周年を祝う言葉まで暖かいではないか! そんなふうにメンバー4人が出している波長は柔らかくてほっとするような感触なのに、ステージから投げ掛けられる音と歌は力を持って胸を突いてくる。本編最後の"また明日"ではジーンとしてしまったし、アンコールで"気分屋さん"が始まると思いっきり笑顔になった。「感情に届く音楽」。ザ・カスタネッツの歌はそんな感じだ。先に出たランクヘッドからも同じ匂いがした。今日感じた共通点はこれだったのかもしれない。"CLUB Que 11th Anniversary FES. ELEVEN ROUNDS of GROUNDS" ランクヘッド/ザ・カスタネッツ
[撮影/小川舞、文/輪千希美] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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