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Live Report ライブレポート 2005

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2005.11.29
"TOKYO CITY ROCKERS GIG vol.6 ~ONE MAN~"
HATE HONEY



11月1日の解散発表から約一ヶ月、解散発表後初となった今日のギグ。ラストギグまで残り7本という事実が、開演前の空気を少し重たくしているようだっ た。しかし、ギターの音が鳴り響き、メンバーが登場すると、重い空気が一転、一気に沸 き立つオーディエンス。荘厳な雰囲気の中、1曲目”DRAWER LOVE KILLS”が始まる。ずっと沸点にあるような強靭なグルーヴに、「これが本当にもう解散してしまうバン ドだろうか?」と何度も解散の事実を疑いたくなった。フトシの「ずっとついてきてくれたお前らのおかげだ。愛してるぜ!」と云う言葉と共に始まった”I LOVE YOU”。HATE HONEYの音に引き寄せられて心のままステージに手を伸ばすオーディエンスに答え、 フトシは満ち足りた笑顔で、突き上げられた一人一人の拳を掴んでゆく。今夜何度も繰り返されたこの愛に満ちた光景。 ”WINTERDAY”では会場にマイクを向け、サビを歌わせていた。幾度も大声で繰り返されたアンコールの後、再び登場したHATE HONEY。フトシは、解散はとてもポジティヴなものであること、2月のラストアルバム、3月のラストツアーについて語り、「それまでよかったらついてきてくれ!」と最後に1曲、演奏した。その曲の詞が、今夜のギグの象徴だったように思う。「愛された終わりを」――「また会おうぜ!」と云って去ったHATE HONEY。その愛された終わりの告げられた、忘れられない夜になった。
[撮影/鈴木恵、文/前田奈央]
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