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Live Report ライブレポート 2006

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2006.7.24
"RETURN TO NATURAL CLUB Que 夏ノ陣 2006"
"TOMOVSKY「BEST」発売記念ライブ FINAL3days"
TOMOVSKY vs 敏感少年隊


TOMOVSKY

敏感少年隊
去年の12月にリリースしたベストアルバム(タイトルもずばり『BEST』)のレコ発を今更やっちゃうところがいかにもTOMOVSKYらしくて素晴らしい。3日間通しイベント最終日である今夜はチケットソールドアウトの超満員。銀杏BOYZ峯田和伸・チン中村と、一般公募によって選ばれた女の子4人によって結成された異色グループ、敏感少年隊が先陣を切る。7月12日から発売されている「サウンドオブ下北沢」に収録されている3曲を始め、チン中村、初作曲作品「オールマン遠距離ラヴィン」、「ロンリーファイター」「赤いブラジャー」など新曲も多数披露。MCで峯田が女性自陣に向かって執拗に「今生理ですか?」などセクハラ発言を浴びせ、場内も笑いに包まれる。峯田とチン以外のメンバーは音楽的には全くの素人ということもあり、演奏は拙いが、変にこなれていない素直なサウンドが、アコースティックな曲に絶妙にマッチして思わず一緒に口ずさみたくなってくるから不思議だ。最後「サウンドオブ下北沢」では峯田がPAブースによじ上って歌い、会場を沸かせた。そして本日の主役、TOMOVSKY。すっかりお馴染みになったバックバンドのサードクラスを従え登場。なんでも今日が3日間の中で1番声の調子が良いとかで、いつも以上のハイテンションで喋りまくる。そして歌いまくる。その姿は、とてもじゃないが40歳には見えない。「うしろむきでOK!」「ガン告知はいらない」「脳」などなど、意外にもネガティブな歌詞が多いのにも関わらず、彼が歌うとものどの曲も物凄くポジティヴに響く。TOMOVSKYからにじみ出る“陽”のパワーの賜物だなきっと。本編が終わると、TOMOVSKYと峯田のセッションタイム。アコギを持ったふたりが「BABY BABY」「つげぐちしてね」とお互いのバンドの曲をカバーし、大歓声の中、本日のイベントは幕を閉じた・・・と思いきや、客電がついているにも関わらず鳴り止まないアンコールの拍手に答え、再度ステージに本日の演者が勢揃いし、急遽「蛍の光」を演奏。周りを見渡せばみんなが笑っていて、ステージのみんなも笑っていて、ライヴ好き冥利に尽きる光景をひとり噛み締めてしまった。帰り道、TOMOVSKYの「スポンジマン」じゃないけど、今日の光景をシュッと体に吸収して、明日からまた頑張れそう気がした。
[撮影/平沼久奈、文/宮本貴子]
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