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Live Report ライブレポート 2006

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2006.9.29
"CLUB Que 12th ANNIVERSARY [EACH TWELVE CONSTELLATIONS]"
"凛として時雨 TOUR ~EXOTIC SUMMER FEELING2006~"
凛として時雨



冷たい雨に体が慣れ、次第に生温かくも感じてくる。欠落した愛しさや優しさ。全てを受け入れた上での強さ。凛として時雨の存在感は時として呼吸をかき乱す。人の感情のように変わっていく曲の転回が・・ドスの効いたリズムが・・足から直結して戸惑わせる。一瞬息のリズムをも惑わす。熱を帯びたならそれに衝いていく。オーディエンスは常に忙しく、凛として時雨の猛スピードに繰り広げられる世界に息をのみ共鳴し奮い立たされ見入っては圧倒され置いていかれないようにひたすら追いかけてはジラされ遠くなり近くなったりを何度となく繰り返す。露わになった感情同士のぶつかり合いにも見えた。吐き出されたスモークに包まれた3人に吸い込まれそうだった。休むことなく鼓動を打つドラムと震動が伝わる力強いベースとありとあらゆる想いがのっかったギター。彼の声と彼女の声がクロスして突き刺さる。彼女の声と彼の声が重なり合っては突き刺す。ベースからスネアへ。スネアから声へとリンクして、心へと震えは伝わる。木霊する。アンコールはしなかった。今日はワンマンだ。そんな潔さも素敵で。ふと壁に映った影が妙にかっこよくて・・今もまだ凛として残っているようで・・。でも天井に映った手の渦は少しばかり寂しそうだった。
[撮影/鈴木恵、文/田嶋秀子]
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