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Live Report ライブレポート 2007

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2007.2.16
"ウラニーノ学園スリーマンシリーズ ~放課後の三つ巴~"
ウラニーノ/野狐禅/町田直隆


ウラニーノ

野狐禅

町田直隆
ウラニーノが地元・埼玉で展開していたイヴェント"ウラニーノ学園"が東京初進出! 記念すべき日となった"スリーマンシリーズ~放課後の三つ巴~"には、伝えたいことを飾らずに表現するアーティストが集まった。ある人はシャウトで、ある人はギターと鍵盤で、ある人はバンドで。それぞれ手法は違うけれど、あるがままの気持ちを歌にするという点は共通していた。ウラニーノのベース、ピストン大橋の爆笑?微妙?な前説に負けない勢いで出てきたのは町田直隆。彼の歌には「死」とかネガティブな言葉が出てくることもあるけれど、その裏には生きること、生きたいという強い気持ちが見える。弾き語りのスタイルをとってはいるが、これはロックですよ! 最後はほふく前進に、やっとのことで敢行したダイヴまで。客席に降りて歌う人はよくいるけれど、Queの地べたから歌が聞こえたのは初めてだった…。野狐禅の淡々としたライヴは観ているとホッとすると同時に胸の奥から熱いものがこみあげてくる。彼らの歌から感じるのはざらりとした和陶器のような手触り。素朴で暖かい空気の中で気持ち良く漂って、気づけば最後の曲になっていた。素敵な時間はあっという間、ということを実感した瞬間。野狐禅の作った和やかな空気をも蹴散らす、ピストン大橋のものすごいエアギターから始ったウラニーノ。前説といい、このパフォーマンスといい、いきなり笑いを振りまいてくれるのだけれど、演奏し始めるとちゃんとしたロック・バンド。誰もが持っているが、なかなか恥ずかしくて表に出せない人間の弱っちい部分をウラニーノは歌ってくれていて、それがうれしくて思わず応援したくなる。12月にはホールでのワンマンがあるとのこと。どこへ行ってもカッコつけない、まんまの姿でいて欲しいな。あまりにも真っ直ぐな歌を聴いた夜、「カッコ悪くても、自分でいいんだ」そう思えた。
[撮影/藤井美奈、文/輪千希美]
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