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Live Report ライブレポート 2007

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2007.6.6
"酒と泪と男とメガネ"
メガネビジョン/かまボイラー/おとぎ話


メガネビジョン

かまボイラー

おとぎ話
かまボイラー、おとぎ話、そしてメガネビジョンが登場する非常に濃い~濃い~血沸き肉踊る的なイベント「酒と泪と男とメガネ」は、宇都宮を拠点に活動するこのメガネビジョンが発表したこの1st Mini ALBUM『手紙』レコ発イベントである。自主企画ということもありメンバー全員の気合が入ったイベントだから、生ぬるい空気ではいかんとのことで集められた2バンドは、これまたクセが一癖も二癖もあり、しかし直球にロックンロールを鳴らす人たちなのであった。まずはメガネビジョンギターの根本氏による開会宣言。会場から温かい拍手と声援でスタート。トップバッターはかまボイラー。しゃがれた声のシャウトがたまらなく文句なしに格好良い!地の底から鳴らすような音と声が共鳴しあい、彼らの歌は聴くたびに熟成されていくかのようなロックンロール。その密度の濃い空間は、このレコ発に花を添える如く、良い塩梅にステージを温めていく。二番手は「おとぎ話」。名前の通りの「おとぎ」っぷりで、温まった会場をゆる~く自分たちの温度へ戻していく。一度観たら忘れられない、いや忘れることは容易くできるのだが続きを観ていたい。その気持ちに、小さい頃に多くの「お伽話」を聞いて見て興奮したことを思い出す。彼らの音楽はまさにその「おとぎ話」なのであり、まるで何か魔法を掛けられたかのような感覚を手放すことは出来ない。思春期真っ只中ロックンロールここにあり。そしてトリを飾るのは、もちろんメガネビジョン。シンプルな曲のなかに凛とした強さ、男の子の弱さ、ほどよくミックスされて、想像できない程の爆音は心地よく胸に突き刺さる。非常にストレートな音楽のわりには、もぞもぞと少し人見知りの部分を残しているように感じる姿勢が聴く人の耳をくすぐるのだろう。「歌いたいことがあるから、僕はここにいる」とはメガネビジョン「手紙」の歌詞。“不器用ゆえに伝わるロック”、この3バンドを通してヒシヒシと肌で感じた夜だった。
[撮影/鈴木恵、文/高橋亜も]
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