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Live Report ライブレポート 2007

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2007.6.22
"-ninaplay 1st Mini Album「MERRY GO AROUND」Release Party!!
ninaplay presents~ユートピアの演奏会#5th play*east*~"
ninaplay/used knowledge/noiam
opening singer>eba
sub stage>ギガディラン(mothercoat)
DJ>長嶋智彦(ダーリンハニー)


eba

ninaplay

used knowledge

noiam
ステージに掲げられた手作りの幕「ユートピアの演奏会」。ninaplayレコ発ツアー1本目に重ねて冠されたこの企画も、今回で5回目。理想郷への扉を開いたのはアコギ1本を伴って響いた繊細な声、ninaplayのボーカルebaだ。伸びやかな声がゆっくりと広がり、たった2曲でステージとフロアの距離を近づける。沁みるような言葉とメロディが観客を温めたそのあと、二番手を受けたのはused knowledge。強靭な四つのグルーヴが、有機的なひとつの塊となって押し寄せる。闘志剥き出しのバンドに煽られ、フロアの熱は一気に上昇。その余熱も冷めぬ中、サブステージに現れたのはギガディラン。すっとぼけたMCとふらついた挙動に脱力させられる。けれど、彼の弾き語るその歌は衒いのない真意を伝えていた。続いてメインステージにはnoiam。真っ白ないでたちで現れた四人組は、アクティブなパフォーマンスと、軽妙なMCで終始陽性のバイブスを放射し続けた。「ユートピアなんて言葉を使っていいのはebaぐらいのもんだ」酒を片手に再度登場したギガディランは、そんな言葉でトリのninaplayにバトンを託す。そしてebaが再び、その無垢を宿した声を張り上げる。しかし、シャープなバンドサウンドにのったその声は冒頭とは一転。まるで別の説得力を持って、青い衝動を焼き付けていった。「音楽で世界を変えられるなんて思っていないけれど、ここにいるみんなの心は動かしたい」そうebaが語ったように、この日Queに集結した4アクトは、それぞれの音楽で観客の心にユートピアを描いてみせた。
[撮影/藤井美奈、文/渡部俊祐]
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