CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2007

« Back


2007.8.21
"12月8日解散公演『ロンググッドバイ』"
12月8日/Gordon Bennett/throwcurve


throwcurve

Gordon Bennett

12月8日
「解散ライブ」という言葉のせいだろうか、空気がしんとしている。一つのバンドが無くなってしまうという事実は、人々に様々な気持ちをもたらしたようだ。最初に登場したのは12月8日の元メンバーもいるGordon Bennet。これまで互いに刺激し合ってきた言わば“同志”が、別の方向へと進むことに寂しさを覚えながらも、新しい可能性への期待を込め「mile stone」や「窓」などを歌い上げた。続いて独特の個性を持つthrowcurveが登場。同じレーベルに所属しているという彼らは複雑な心境を明かしながらも、「表現は自由」や「水槽都市」「サーモ」などの不思議サウンドで場内を魅了し、見事にラストの花道へと観客をいざなった。ついに12月8日が登場。Vo.キハラケイスケは「解散はするが、これは長い人生の中の一つの区切りであって終わりを意味するのではない」と、今後も音楽に関わり続けながらメンバーそれぞれが自分を高めていくのだと晴々した表情で語った。さらに、これまで共に音楽を作り、感情をぶつけ合い、苦楽を共にしたメンバーに対し感謝の意を述べた。「インターチェンジ」「リグレット」「摩天楼」など一つ一つに思いを込めて演奏するバンドの姿に、観客はその最後の雄姿を見逃すまいと必死に耳を傾けていた。彼らが6年もの間に培ってきたものが、人々の中にしっかりと存在しているのが伝わってきた。最後の曲は、「カムパネルラ」。誰にでも自分の人生に悩む時期が来る、そこで「終わりではなく新たな始まり」と考えることの大事さを強く感じさせられた意義深いライブとなった。
[撮影/鈴木恵、文/松下恵子]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.