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Live Report ライブレポート 2007

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2007.9.15
"CLUB Que 13th Anniversary ~club Queen and king 13th joker~"
"FREENOTEワンマンツアー『オトノハノオト』2007"
FREENOTE


FREENOTEの約2年ぶりとなるワンマンライブはチケットがソールドアウトしているだけあって、始まる前からフロアの熱気もハンパない熱さだった。「あの曲は聴けるかな?」「この曲はやるだろうな」、そんな声もチラホラ聞こえ、そして当たり前の事ながら満員(特に男子が多い!)のフロアに、これだけの人がFREENOTEのワンマンを心待ちにしていたんだという事を再び認識させられた。18時を少し過ぎて期待の声を含んだ歓声と共に現れたFREENOTEは、「DROP」、「HOME」とまずは7月に発売されたアルバム『オトノハトライアングル』からアップテンポな2曲を披露。その後は「Dance Love」やデビュー曲である「キライチューン」といったキラーチューンを立て続けに演奏し、まさにスタートからフロアの期待に応えるが如く「もっとついてきてよ!」と逆に言われているかのようだ。ボーカル秦千香子の気負いの無い堂々とした歌いっぷりや囁くような歌い声はロックとポップの間を器用に行き来し、バランスの取れたライブパフォーマンスで飽きさせることなくフロアを魅了する。そして、歌を共に確かなものにするメンバーも同じ呼吸で、静かに大きく強くそれを支える。かわって秦がギターをキーボードに切り替える「Re:チャンネル」や「ピアノを弾いて」、「サクラノート」などの楽曲では、繊細なピアノの音色がメッセージ性をより強くする。曲の言葉や音、一つ一つを心が大切に拾ってゆくのが分かる瞬間だ。音を共有する事で熱くなったステージとフロアとの距離も自然と近くなり、MCでは次々と質問が飛び出し、それに笑いながら応えるFREENOTE、その姿勢もまた真っ直ぐでとても気持ちが良い。ファンに愛されている事が目で確認できるバンドはとても幸せだと思う。そしてそれを活動していく事で応えていく、なんと素敵な事だろうか。鳴り止まない拍手で2回のアンコール。そのラストを飾った「終電マスター」までの全18曲、その約2時間という時間はあっという間だった。3人と1人で鳴らすトライアングルの「オトノハ」、長いブランクを経てこれほどにオーディエンスを魅了するライブができるのだから、これからのFREENOTEも大注目!
[撮影/藤井美奈、文/高橋亜も]
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