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2007.12.3
穏やかなBGMが流れ、モニターには淡い色彩の映像が映し出されていた。そこかしこに配置された観葉植物たち。照明の落とす柔らかな光がその鮮やかな緑をたたえている。この日のQueは普段とちょっと違った装い。テーマはなんと「お庭」なのだ。心配りの利いたドリンクとお惣菜のもてなしに、開演前から歓談の輪が広がる。そんなリラックスムードの中、最初に演奏を披露したのは浅野達彦。ループする浮遊感のある電子音が背後に流れ出すと、それにギターの演奏を沿わせていく。やがて重なり合う残響。少しずつ変化してゆくリフレインはとてもドラマチックだった。二番手のTHE YOUNG GROUPは、美しいメロディを淡々と紡いでゆく。ギターのユニゾンとウィスパーボイスがそこはかとない詩情を漂わせていた。続くもてなしはキノ・イグルーによる短編映画。日本のものと海外のものを合わせて4作品が上映されたが、いずれも多彩な魅力を放ち、音楽ライブとは違った方法で感性を潤してくれる。最後に登場したのはホストのQuinka,with a Yawn。ゲストにコケストラを交えて披露されたバンドのアンサンブルはオーガニックな雰囲気を醸し出していた。たおやかな歌声と澄んだコーラスが綴るのは日常の歌。ありふれた日々に光を当てるその音楽は、とても包容力を感じさせる。背伸びをしない、等身大のおもてなし。けれど、それはまるで陽だまりで背伸びをするような温かな心地よさがあった。
"Quinka, with a Yawn presents 「知恵フクロウ-oniwa-」" Quinka, with a Yawn［青木美智子／鎌田将／林英和／小貫早智子+コケストラ］ 浅野達彦／THE YOUNG GROUP 映画＞キノ・イグルー VJ＞kenmo2 お惣菜＞Annon cook
［撮影／中村美鶴、文／渡部俊祐］ ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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