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2007.12.17
１２月３日のSHELTERに続く第２弾としてCLUB Queで行われた、ｄｉｐの新作発売記念公演。ゲストはインストゥルメンタル・ロックバンドのｔｅ´。高い熱量を帯びてどこまでも駆け抜けるかのように、躍動するその音像。その佇まいに違いこそあれ、愚直なまでに音と向かい合い弾き出すその真摯な姿はｄｉｐのそれと重なり、彼等がゲストに抜擢されたのにも頷ける。彼等が空間にばらまいた熱気を取り込むかのようにして、ｄｉｐは冷気を孕んだ炎を揺らめかす。空間を引き裂くように疾走し、炸裂する狂暴極まりない、攻撃的な音像。身をかきむしるような不穏さを持つ、衝迫感に満ちた棘々しい音像。或いは、それらとは相反する澄み切った静謐さ、寂寥感を湛えた音像。とりどりの色彩が、新体制になって日が浅いとはとても思えない抜群の一体感、ひりついた緊張感を伴って鮮やかに空間に描かれて行く。その張りつめた空気、その圧倒的な高揚感。これぞ正にライブ、これぞ正にロック。そして、これぞ正にｄｉｐ。演奏時間はやや短めの６０分。しかし新たな節目を迎えたｄｉｐの突き抜け、叩き付けるような攻撃性、これまで同様の捉えどころのない佇まいを目撃した人々の脳裏には、強烈な刺激が刻みつけられたに相違ない。この日ｄｉｐが空間に灯してみせたｆｅｕ ｆｏｌｌｅｔ―鬼火―は、人々の脳内に宿り揺らめきつづけることだろう。"「feu follet」発売記念 ～Que-side～" dip guest＞te'
［撮影／鈴木恵、文／小嶋健二］ ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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