2009.7.15
夏ノ陣”VS シリーズ”と銘打たれたツーマンイベント3日目。スリーピースロックバンドのGRiP、つばきの闘いの火蓋は、定刻通り切って落とされた。GRiPの寸分たがわず緻密に織り成されるエモーショナルかつ大胆不敵なサウンドが、散弾銃のようにオーディエンスに降り注ぎ、誰しもが魅了され、心奪われる。迎え撃つはつばき。打ち込みを取り入れたダンサブルで楽しげな曲、灯りを消した部屋にうずくまって動けないような曲。その全てに余すところなく籠められた喜怒哀楽の感情が、フロア中に満ち、観客の心情と混ざり合いひとつの風景を造り出す。ゴンダタケシを加えたセッション形式でアンコール。「妄想列車」が途中でGRiPの「TEENAGE BUSSTOP」に変わってまた戻ってという心憎い演出。同じ時を闘い抜いた戦友が交わす握手のような、あたたかで力強い演奏に、拍手喝采の大団円。この勝負、今日のところは引き分けで文句なしです。"CLUB Que 夏ノ陣 21 「VS シリーズ」" つばき/GRiP
[文/宮本貴子、撮影/小川舞] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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