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Live Report ライブレポート 2009

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2009.10.5
"~CLUB Que 15th Anniversary SEASON3~ APOLLO15 PROJECT vol.49"
ソウル・フラワー・ユニオン/THE GROOVERS
盟友、THE GROOVERS、ソウル・フラワー・ユニオンのツーマンライブ。THE GROOVERSが先手を切る。デビュー以来、数々のアーティストに影響を及ぼしてきた藤井のソリッドで卓越したギタープレイと、磐石で安定感のあるリズム隊の演奏はさすが。冷静さを保ちながらも熱を帯びた曲に、オーディエンスも酔いしれる。続いては日本が誇る魂のちんどん屋ミクスチャーロックバンド、ソウル・フラワー・ユニオンのお出まし。1曲目「月光ファンファーレ」のイントロからキーボードの機材トラブルで出鼻を挫かれたのも束の間。最新シングル「ルーシーの子どもたち」、12月リリース予定の「アクア・ヴィテ」と続け様にソウル・フラワー・ユニオンの現在位置を力強く示し、観客の温度もうなぎ上り。2年前のライジングサンで観ただけの、超が付く程ビギナーな私が「ブルー・マンデー・パレード」「海行かば 山行かば 踊るかばね」で踊り狂い、「荒れ地にて」「満月の夕」で号泣とは如何なる禍事か。アンサー。ソウル・フラワー・ユニオンが鳴らす魂の音楽が、己の魂に呼応したから。小手先の言葉やテクニックで大衆を騙し通す不届き千万な似非アーティストが跋扈する昨今、人間を丸裸にした揚句、肉体までも置き去りにし、聞き手の魂を解放するバンドがいたとは。自分は今まで何一体をしておったのかと悔恨の念に駆られながらも泣き笑いのステージは怒涛の勢いで進行。アンコールは藤井一彦を加え互いの楽曲を5曲セッション。ダブルアンコールは「神頼みより安上がり」。旅の途中でふらついたりしても夢はずっと踊ってる。そんな歌詞が脳裏から離れず、気付けば終演後、ソウル・フラワー・ユニオンワンマンライブのチケットを買っている私なんであった。同じアホなら踊らにゃ損々てことでひとつ。
[文/宮本貴子、撮影/サヤカ]
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