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Live Report ライブレポート 2013



2013.7.22
"CLUB Que 夏ノ陣 2013 -RETURN TO NATURAL VS SPECIAL-"
noodles vs She Her Her Hers
noodles
noodles
She Her Her Hers
She Her Her Hers
夏ノ陣・中盤線である7月22日、She Her Her Hers(以下シーハーズ)とnoodlesのツーマンライブが行われた。先攻はシーハーズ。淡々と演奏をする彼らが、徐々に熱を帯びていく。「対バンを前から望んでいた」とMCで語られた通り、そこに潜む気持ちが徐々に浮き上がってくるのが伝わり、こちらまで胸が熱くなる。それにしても、彼らのライブを見るたびに不思議な気持ちになると同時に、どっぷりと余韻に浸ってしまう。空間系や歪みを多用して雰囲気を演出し、轟音を鳴らすギターと、太いサウンドでどっしりとバンド全体を支えながらも楽曲に緩急をつけ、メロディも奏でるベース。その様と音像はまさにUSオルタナやシューゲイザーバンドを見ているように錯覚してしまうのに、確実に日本のバンドにしかない「侘び寂び」を感じずにはいられない。そしてきれいに重なるコーラスに、肩の力が抜けたタカハシヒロヤス(gt/vo)の声が乗り、伸びていく。これらが絶妙なバランスで共存しており、とても余韻のあるアクトであった。後攻のnoodlesが登場。ソリッドかつタイトなリズム隊と攻撃的なギターサウンド、そして艶やかさとハードさを併せ持ったボーカルがとにかくかっこよい。3ピースのガールズバンドとはとても思えないほどだ。ガレージロックやパンクの要素が強いシンプルな楽曲の上で、力強く、時にサイケデリックであるとも感じさせられたyoko(gt.vo)の声が本当によく映える。ライブはさすがのパフォーマンスでぐいぐいと勢いよく進んでいくが、MCでのゆるいトークもまた彼女たちの魅力だろう。柔らかく、肩の力が抜けた雰囲気のシーハーズと、ソリッドで攻撃的なアクトを繰り広げるnoodlesの対バン、「ライブってよいなぁ!」と改めて感じてしまうイベントであった。
[文/加藤慧 撮影/CLUB Que]
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