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Live Report ライブレポート 2014



2014.11.2
"高橋徹也 レコ発ツアー・ファイナル『REST OF THE WORLD 1999-2014』"
高橋徹也[高橋徹也(Vo.Gu.)、鹿島達也(Ba.)、脇山広介(Dr.)、sugarbeans(Key.)]
-oneman-
高橋徹也-1 高橋徹也-2
高橋徹也-3 高橋徹也-4
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今年7月23日にリリースした『REST OF THE WORLD』ツアーファイナルと、8th album『大統領夫人と棺』リニューアル盤の発売日を兼ねた、めでたさ倍増の夜。多くのファンがオープン前から行列を作り、今か今かと開演を待つ中、4つ打ちのSEが流れ、高橋徹也(Vo.Gu.)、鹿島達也(Ba.)、脇山広介(Dr.)、sugarbeans(key.)が登場。デビューシングル「My Favourite Girl」から煌びやかなスタートを切り、「真夜中のメリーゴーランド」の血湧き肉躍るサンバ・ビートで会場をノリノリにアジテーション。「どうもこんばんは高橋徹也です。来てくれてありがとう。楽しんでってください!」と短い挨拶を挟んで「チャイナカフェ」、「怒りを込めて」、「人の噂」とジャジーなナンバーを連投。まるで短編小説集のページをめくっているような感覚に陥るのは、それぞれの楽曲ごとに濃密な物語が詰め込まれているからだろう。高速ボッサと超アグレッシブなスタンディング・ピアノが炸裂した「赤いカーテン」でひときわ大きな歓声と拍手を巻き起こし、不穏な4ビートとポエトリーリーディングが絡み合う「ホテル・スターダスト」、躍動感たっぷりのメロディが洪水の如くフロアを飲み込む「ハリケーン・ビューティ」、スリリングなストーリーテリング「大統領夫人と棺」と、ワンアンドオンリーな世界観をこれでもかと見せつける。山崎千裕(Tp.)、杉田久子(Sax.) 、永井嗣人(Trb.)をゲスト・ホーンセクションに迎えて披露された「新しい世界」は、1997年にリリースされた通算4枚目のシングルであり、高橋の代表曲。何もかもまっさらに塗り替える朝日のように眩しいオリジナル・バージョンのセプテットに、オーディエンスも満面の笑みでクラップを贈る。その幸福な光景は、満場一致で本日のハイライト。ダブルアンコール「バタフライナイト」で2時間半のワンマンは終了。高橋の紡ぐ物語の続きが、今から楽しみで仕方ない。
[文/宮本貴子 撮影/松本泰弘]
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