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Live Report ライブレポート 2016



2016.5.21
"クボの宵"
クボケンジ(メレンゲ)/三浦隆一(空想委員会)
クボケンジ(メレンゲ)
クボケンジ(メレンゲ)
三浦隆一(空想委員会)
三浦隆一(空想委員会)
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メレンゲのフロントマン、クボケンジが主催する企画『クボノ宵』。Que3ヵ月連続ライブの初日、初顔合わせとなる空想委員会のヴォーカル・三浦隆一を迎えて行われた。
グラス片手に、先攻の三浦隆一がふらっと登場。「今日歌う曲は、みなさんの顔を見て決めます」とフロアを眺め「けっこう大人の女子…が多そうなので」とその場で決めた一曲目「二次元グラマラス」で弾き語りスタート。メガネにネクタイ姿でアコギを鳴らし、真っ直ぐな歌声を聴く者の心へと届ける。「独占禁止法」「エリクサー中毒患者」と恋に奥手な草食系な世界観で描かれた、ギターロックバンド空想委員会の楽曲をギター一本で丁寧に歌っていく。青森県八戸市出身の三浦が故郷の雪を思って歌う「私が雪を待つ理由」、そして「知らない(星野源)」 「若者のすべて(フジファブリック)」とカバー曲も織り混ぜ、お客さんのハートをがっちりと掴んだ。ラストは会場中の手拍子に乗せて「単独飛行少年史」を野外ライブのごとく、大空を仰ぐように歌い上げた。
後攻はクボケンジ。帽子を被りベスト着用のスタイルでステージに現われ、独特の存在感を放つ。一曲目は「クラシック」。アコギをつま弾き、少年のような透明感のある歌声が際立つ。続く「ルゥリィ」「Lady bird」と、相方の山本健太(key, exオトナモード)のピアノの音色との美しいアンサンブルと共に広がる、歌詞の世界に会場が聴き入った。「空想委員会の佐々木くん(g)が、メレンゲがフェスに出た時に観てくれたらしくて“ライブ良かったです!”って言ってくれて、うん俺もあの時良かったなって。でもその日を境にメレンゲは一年半休業に入ったんですけどね」と「8月、落雷のストーリー」を演奏。曲が終わると佐々木がステージに顔を出し「最高です!」と叫んだ。爆笑を誘うクボの関西弁のつぶやき系MCは、繊細な歌世界とギャップが激しくて可笑しい。ピアノの伴奏にハンドマイクで歌った「うつし絵」「流れ星」では、彼の歌と言葉を逃さないよう、じっと聴いていた客席から思わずすすり泣きも。本編最後は「ムーンライト」を披露。そしてアンコールでは、疾走感あふれる「ビスケット」でお客さんとのコール&レスポンスも試み、温かい盛り上がりのまま終演となった。雨上がりの帰り道、いくつもの歌がいつまでも心に残っていた。
[文:下村祥子/撮影:クボケンジ(CLUB Que STAFF),三浦隆一(三浦隆一 STAFF)]
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