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Live Report ライブレポート 2016



2016.10.6
"BIG CIRCUS # ~CLUB Que 22nd ANNIVERSARY SERIES~"
Casablanca [yoko(noodles),山中さわお(the pillows),楠部真也(Radio Caroline)]
かけらフィルム (バンドセット)
Casablanca
Casablanca
かけらフィルム
かけらフィルム
Casablanca
Casablanca
かけらフィルム
かけらフィルム
Casablanca
Casablanca
かけらフィルム
かけらフィルム
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 2016年夏、yoko(Vo.Gu)、山中さわお(Gu)、楠部真也(Dr)の3人で結成されたベースレスのオルタナティヴ・ロック・バンド、Casablanca(カサブランカ)。8月29日の初ライブに発売された会場限定アルバム「Another Story」を引っさげて行われた、大阪を含む4カ所のリリース公演の最終日。大阪ツアーを一緒にまわった、かけらフィルムが先攻でステージに登場した。
今年7月1日のQueでのライブを最後に活動休止したカミナリグモ。そのVo.Guの上野啓示のソロ・プロジェクトだ。この日は菅野信昭(Ba)と堀正輝(Dr)をサポートメンバーに迎えた、バンドセットでの東京初ライブ。「かけらフィルム」「僕の好きなキミ」など「demo.ep」収録の楽曲中心に「カミナリグモを知っている人にさえ新曲ばかり(上野)」というライブを展開。その初々しいムードが、フォーキーでロックなサウンドと、穏やかな佇まいの上野のやわらかな歌声を、より爽やかさと温かみを増幅させてオーディエンスに伝えた。noodlesの「カルチャー」のカバーなどを挟み、最後はカミナリグモの名曲「美しい世界」を一人弾き語りで演奏し、バトンを渡した。 そして後攻はCasablanca。拍手と歓声でメンバーが迎えられると「Beautiful Sunrise」でライブがスタート。掻き鳴らされる左右2本のギターと爆音ドラムのみの、シンプルなトリオ編成が生み出す熱いオルタナ・サウンド。そこに絡みつくガーリーなyokoの歌声の、甘い響きが魅力的だ。アルバム「Another Story」の全9曲に、カバーはPixiesとビートルズを披露。「Little Child」「Can't Buy Me Love」の2曲を楠部がドラムを叩きながら熱唱、ガレージサウンド爆発なアレンジにオーディエンスもヒートアップ! 「ここが最高潮だから! わたしとさわお君が、ギターを弾くだけでライブできる楽しい時間!」「原曲よりこっちの方が絶対カッコいい!」とyokoのゴキゲンっぷりに、フロアにも大きな笑顔が咲いた。
 ライブの随所に、新バンドらしい初期衝動に似た開放的なエモーションが感じられ、フロアの高揚感を誘う。最初にできたというオルタナ・カントリー曲「Night Camp」、山中の唯一のメイン・ボーカル曲「Greeting Song」、そして「Ghost Town」「She is a liar」と大盛り上がりのまま、本編が終了。アンコールに応えて再登場すると、ひとしきりツアーの思い出話に。yokoの毒舌&ボケに、突っ込む山中の掛け合いが絶妙で、この日のMCはお客さんの笑いが絶えなかった。最後にアルバムタイトル曲「Another Story」を演奏して幕を閉じた。このもうひとつの物語の続き、もちろん期待せずにはいられない!
[文:下村祥子/撮影:大出丈仁]
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