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Live Report ライブレポート 2016



2016.11.06
"「a new strategy」(ア・ニュー・ストラテジー)クラウドファンディング実施記念ワンマンライブ"
ピロカルピン -oneman-
ピロカルピン ピロカルピン
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ピロカルピン
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 8月から10月にかけて、ニューアルバムの制作とリリースを目的としたクラウドファンディングを実施し、見事成功させたピロカルピン。その記念ライブの東京公演を結成の地、下北沢にあるCLUB Queで行った。
 「感謝の気持ちを込めて、最後まで演奏していきたい」と冒頭のMCで宣言した松木智恵子(Vo.Gu)。その宣言通り、クラウドファンディングで出品した「ライブ演奏曲リクエスト権」対象の「ジャスミン」や、新曲「グローイングローイン」を披露するなど、ファンへの感謝の想いを音楽で還元していく。ポップなアッパーチューンもメランコリックなナンバーも、伸びやかな透明感のある歌声で丁寧に歌い上げる松木。一方、松木とは対照的に、感情に身を任せ、エモーショナルなギタープレイで魅せる岡田慎二郎(Gu)。静と動、あるいは陰と陽。2人はまるで磁石のN極とS極のように、常に対極にある。MCでも、勢いでしゃべる岡田に松木が冷静にダメ出しをするなど、コミカルなやりとりが微笑ましい。しかし、パフォーマンスを見ていると、正反対な2人だからこそ互いを補い合い、高め合うことができるのだと感じる。唯一無二の関係とはまさにこのことで、そんな彼らが生み出す強烈な磁力に心が引き寄せられ、ステージから終始目が離せなかった。
 アンコールでは、「ピロカルピンをずっと続けていきたい」と熱い想いを語る2人に、温かい拍手が起こる。最後の曲は「虹の彼方」。晴れやかで爽やかなメロディは多幸感に溢れ、音楽に真摯に向き合い続ける彼らの未来を照らすような希望に包まれていた。
[文:齊藤幸/撮影:山中善正]
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