CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2016



2016.12.18
"THE TON-UP MOTORS「Whatever happens happens tour2016」
リリース&活動休止前ラストワンマンライブ"

THE TON-UP MOTORS
THE TON-UP MOTORS THE TON-UP MOTORS
THE TON-UP MOTORS THE TON-UP MOTORS
THE TON-UP MOTORS
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
 9月にミニ・アルバム『Whatever happens happens』をリリースし、活動休止を発表したTHE TON-UP MOTORSの活動休止前、最後の東京公演2days。チケットは両日ともに完売し、熱狂のライヴを繰り広げたうちの2日目をレポートする。
 この日は、旧衣装の赤スーツに身を包んだ、井上仁志(Gu)、長谷川雄一(Ba)、堀内俊聡(Dr)3人が登場。軽やかに演奏を始めると、お決まりの“ダイナマイッ!”の掛け声に合わせリーダー・長谷川が上杉周大(Vo)を呼び込むと、演奏音を負かすほどの拍手と歓声が沸き起こるなか上杉が登場。ファンキーでエッジの効いた「TONight!」から、上杉が荒々しくハープを吹き鳴らす「タイガー・ブーガルー」、堀内の派手なドラムソロで〆る「右腕ファイヤー」とハードなナンバーを連発した。すし詰め状態のフロアを目の前に上杉は“見えない人、いない? 大丈夫?”と気遣いつつ“最後まで楽しんでよろしく!”と投げかけると、「1LIFE 1LOVE SOUL」「無責任讃歌」「グッと来てライラ」とクラップや振りで盛り上がるナンバーを続けた。上杉がアコギを抱え歌うセンチメントなナンバー「冬将軍」から爽やかな「青い季節」、そして彼らが大切にしている楽曲「無名のうた」を演奏した。MCでは、彼らが窮地に追い込まれた2013年1月の大降雪の日にQueで行った現メンバーでの初ワンマンの思い出の話題になり、当日北海道にいた上杉が飛行機の欠航で東京に戻れなくなり、ボーカル不在のなか、残された3人でバイトさながらウエイターをしたり、元メンバーを呼んで演奏したと思い出を懐かしみながら語った。それから最新作より「アイ・ビリーヴ!」「スロウモーション」と、メンバーも前のめりになりながら演奏し、後半へと繋いだ。そしてラストスパートは、彼らのルーツを歌う「北海道ブギ」から「準備OK」「不死身のこころ」と説明不要のアンセムを連発! さらに「バカ笑い大将」とポジティヴなエネルギーで吹き飛ばしてしまえ!というような熱い演奏を繰り広げると、観客も拳を突き上げ、ときにシンガロングしながら全身で彼らのロックを堪能。本編ラストは、「Lovin’ You Baby」とトンアップなりのラヴ・ソングで締めくくった。
 アンコールでは、メンバーから活動休止にあたり思いを伝えられるなか長谷川は、僕はこの4人のトンアップが好きで、だから活動休止を選んだということを話し、“何年後でも復活するときはこのメンバーで、と思っている”と話した。4人の思いを受け止め、応えるよう音を楽しむファンを前に「それが愛さ」上杉が“これからのみなさん、メンバーの背中を押せるように”と投げかけ「旅立ちのとき」をプレイ。そしてダブルアンコールでは、ファンからのサプライズでフロアが赤と緑のサイリウムで彩られ、4人は“アイドルみたい!”と喜びながら「歓びを唄う」を演奏し、活動休止前のセミ・ファイナル公演の幕を下ろした。最高のロックンロールを味わった反面、寂しさ倍増だが、再び4人の音が鳴り響く日が訪れることを信じて待ちたい。
[文:大島あゆみ/撮影:前田美里]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.