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Live Report ライブレポート 2017



2017.8.11
"ALTERNATIVE HARBOR~Cliff of the Wild~"
VANIRU/Made in Asia/COYOTE MILK STORE/Walkings
Made in Asia
Made in Asia
VANIRU
VANIRU
COYOTE MILK STORE
COYOTE MILK STORE
Walkings
Walkings
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 Walkingsの高田風がギターを弾き倒し、華々しく幕を開けたこの日。3人のプレイは個々の技術力に裏打ちされた安定感もあるが、実に伸び伸びとしている。そんな、音でじゃれ合うような彼らが生み出すグルーヴに観客は酔いしれていく。また、「Made in Asiaに対抗するために」と、Duranがジミ・ヘンドリックスに影響されていることを受けジミヘンの「Fire」をカバーする場面も。さらに王道ロックンロールや「あなたのわたし」の歌謡曲を思わせるメロディなど、彼らの幅広いルーツが融け合ったサウンドで熱狂させた。
 続いては、COYOTE MILK STORE。重低音が効いた音の塊をフロアにぶつけてくるような演奏は圧巻。轟音が会場を飲み込み、体を徐々に侵食していき、自然と彼らのグルーヴに身を委ね体を揺らしてしまう。「今日は対バンがみんな知り合いだから、とても楽しいです」というshion(Vo.Gu)の言葉通り、1曲1曲楽しげに演奏する姿も印象的だった。
 VANIRUは、この日の出演者の中でひときわ異彩を放っていた。まずLEONEIL(Vo)の美しく妖艶なルックスに観客の目は釘付けに。彼の「Let's dance」のかけ声で演奏が始まると、VANIRUの作り出す世界に一気に引き込まれる。ニューウェーブやエレクトロを思わせるサウンドに魅せられ、そしてLEONEILの艶めかしいパフォーマンスにフロアからたびたび黄色い声が飛ぶ。MCはほとんどなく、音楽と演出のみで強烈なインパクトを残した。
 最後はMade in Asiaが登場。ギターを体の一部のように操るDuranのプレイは、いつ見ても鳥肌モノだ。色気のあるカッティングや、打楽器のようにパーカッシブに鳴らすなど、いろんな表情を見せる彼のギター。さらには骨太かつパワフルなShiho(Dr)とMaryne(Ba)のリズム隊、突き抜けるようなDuranの歌声と彼女たちのコーラスが織り成すハーモニーなど、力強さと美しさを併せ持ったパフォーマンスに心つかまれる。終演後も歓声は止まず、急遽アンコールを行う。会場の熱はヒートアップし続け、最後の最後まで冷めることなく大団円を迎えた。

[文:神保未来(FAMiLIES)/撮影:CLUB Que STAFF]
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