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Live Report ライブレポート 2017



2017.8.18
"TRIPLANE 2017 ツアー ~トライプレイン100%~"
TRIPLANE
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 間もなくデビュー13年となるTRIPLANEが、ワンマンライブを開催。登場したメンバーをオーディエンスが拍手で迎え入れると、江畑兵衛(Vo.Gu)は「すごい満員だね、ありがとう」と笑顔を見せた。1曲目に披露したのは、心くすぐるキャッチーなギターリフが魅力の「パノラマセカイ」。バンド演奏のリズムに合わせて観客が手拍子をし、そこに乗っかるように江畑が耳にスッと入る伸びやかな声で歌うと、会場は心地いい空間に包まれていく。思わず身を委ねてしまうリズム隊のグルーヴが際立つ「アイコトバ」、冬の情景が思い浮かぶ「白い花」など、和やかな曲を次々に演奏。いい意味で緊張感のないMCがたびたび繰り広げられたが、MCというよりは日常会話のようなトークに、会場は穏やかな笑いに包まれた。しかし、翌日に誕生日を迎える川村健司(Gu)を会場みんなでバースデーソングを歌ってお祝いすると、それを皮切りにムードがガラリと変わる。「bridge」ではタオルを回したり「アングル」では飛び跳ねたりと、最高潮の盛り上がりに! 熱を上げすぎた結果、「イチバンボシ」ではベースの弦が切れるというハプニングも。会場限定の最新シングル「SPOTLIGHT」に収録されているミディアムバラード「スポットライト」が始まると、会場の空気はさらに変化。バンドの意志が感じられる歌詞や力強く壮大なサウンドに、大きくうなずきながら聴く人やじっとステージを見つめる人など、彼らだけではなく観客のさまざまな想いも伝わってきた。
 この日のライブは、終始優しい雰囲気が漂っていたように感じる。デビューから4802日間の軌跡と未来への想いを詰め込んだアルバム『1/4802のすべて』を12月6日に発売するTRIPLANE。これまで見守ってきたファンと、ファンへ感謝の気持ちを伝えるようにフロアを温かな眼差しで見つめながら演奏するメンバー、両者の関係性が感じられる素敵なライブだった。
 
 [文:藤原未那 (FAMiLIES)/撮影:前田美里]
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