CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2017



2017.8.23
"夏のVIVA YOUNG! 5DAYS ~2人のビックショー~"
向井秀徳アコースティック&エレクトリック/田渕ひさ子(toddle)
DJ> クラヤマナオキ/北沢夏音
フロア
フロア
田渕ひさ子(toddle)
田渕ひさ子(toddle)
向井秀徳アコースティック&エレクトリック
向井秀徳アコースティック&エレクトリック
セッション
セッション
セッション
セッション
セッション
セッション
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
 邦楽ロック史に残る一夜に立ち会ってしまった。恒例のVIVA YOUNG!初日を飾ったのは、向井秀徳と田渕ひさ子。言わずもがな、邦楽ロックシーンに多大な影響を与えているNUMBER GIRLのメンバーだ。2人の共演はバンド解散後、初とのこと。1998年・1999年のVIVA YOUNG!に参加したNUMBER GIRLの2人に加え、当時DJを務めた北沢夏音など、懐かしの面々が長い年月を経てCLUB Queに集った。
 冒頭に主催のクラヤマナオキが「最後にセッションがあるので」とネタばらしをして(笑)、観客の期待は最高潮に! そんな中、田渕ひさ子が登場。とても緊張しているようで、「とうとうこの日が来てしまいました。鬼練習しすぎて指紋がなくなりました」と軽口を叩きつつ、ゆったりと曲を披露していく。ソロ曲やカバーなど、アコギの爽快な音色と田渕の伸びやかな歌声が響き渡る。toddleの楽曲はバンド編成のときよりも寄り添うように響いてきたが、キレのあるギターサウンドは弾き語りでも健在だ。その中でアルペジオを織り交ぜたり、表情豊かなプレイで魅了した。
 向井秀徳は、アコギとエレキを使い分けながら、ZAZEN BOYZの楽曲やソロ曲を演奏。武骨にギターをかき鳴らす様や、緊張感のある歌の“間”など、息を飲むプレイで観客の目を釘付けに。さらに、NUMBER GIRLの「SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE」を演奏。その後のMCで「19年前の夏に、東京で2回目にやったライブがここCLUB Que。そして、イベントの名前がVIVA YOUNG!でした」と語り、「鉄風 鋭くなって」「ZEGEN VS UNDERCOVER」を披露。粋な展開にフロアから歓声が上がる。終盤は「はあとぶれいく」など、ノイジーなエレキサウンドで畳みかけ、熱狂のまま本編を終えた。
 冒頭の予告通り、アンコールはセッション。1曲目は、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」を交互に歌い上げる。2人が同じステージに立っている、それだけでも感慨深いが、「TATOOあり」を演奏すると感極まって涙する観客も。向井と田渕は、はにかみながら、嬉しそうな表情を浮かべていた。最後は、「広瀬すずさんに捧げます」という向井のひと言で「IGGY POP FAN CLUB」を演奏。解散ライブのときのように、最後にこの曲を演奏して、サッポロの缶ビールで乾杯してステージをあとにする2人の姿に、胸が熱くなる…。夢の共演が実現したのは、VIVA YOUNG!というイベントが19年続いていたからこそ。会場は、出演者に、そしてVIVA YOUNG!に対する感謝の気持ちで包まれ、いつまでも温かな余韻が残っていた。
 
 [文:神保未来(FAMiLIES)/撮影:栗田香那]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.