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Live Report ライブレポート 2018



2018.1.28
"nano.RIPE TOUR 2018 「あやかしのふえ」"
nano.RIPE -oneman-
nano.RIPE nano.RIPE
nano.RIPE nano.RIPE
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 nano.RIPEが、約4ヶ月ぶりにQueに帰ってきた。ニュー・シングル『虚虚実実』を引っさげて大阪、名古屋とまわり今回の東京公演もチケットはソールド・アウト。過去何回かはライヴが白熱するあまり、最前列の観客がやむなくステージに乗り上げてしまう状態だったが今回はガッチリと柵を設置されグレードアップ。
 幻想的な音色に合わせきみコ (Vo.Gu)の詩が読み上げられるなか、メンバーが登場。「うつくしい世界」からスタートすると、軽快なビートに合わせ観客は拳を突き上げて熱気は急上昇!“たった3本のツアーですが、すべてをぶつけたいと思ってやってきました!皆さん準備と覚悟はよろしいでしょうか?”ときみコが煽ると、フロアからは威勢のいい歓声があがる。すっかり身体も温まると、“宇宙まで行こう!”と「アポロ」へ。浮遊感をまとった煌めくシンセと菅間匠(Dr)と鈴木"choku"直也(Ba)による骨太なリズム、エッジの効いたバンド・サウンドが折り重なり、観客は会場を突き抜けるようなメロディに身を委ねて踊まくる!
 盛り上がりはヒートアップするなか、きみコの澄んだハイトーンボイスが映える「神様」、「深く」とカラーの異なるバラードを披露。ていねいに聴き入る観客の熱量に応えるように、たっぷりと響かせると“ライヴは、太く短くいこうじゃないですか!”ときみコが潔く投げかけ、後半戦へ。ササキジュン (Gu)のギラついたギターが鳴る「イタチ」や、観客の力強い手拍子&シンガロングとバンド演奏が一体化する「リアルワールド」とハードな楽曲を連発する。最新作の「虚虚実実」は、ツアーを経てライヴ感が増してしなやかにビルドアップ。爽やかなポップ・チューン「タキオン」とハッピーな空気で会場を包んだ。
 そして、鮮やかなストリングスと疾走感溢れるバンド・サウンドが絡み合う新曲「アザレア」を披露。多彩な楽曲をたっぷりと演奏し、本編最後はカラっと明るいロック・ナンバー「ハナノイロ」で締めくくった。
 アンコールでは、公演タイトル(あやかしのふえ)の元ネタがドラクエだったことを明かしストーリーに通じるメッセージが込められた「ものがたり」を披露。結成20年を振り返り、新たに想いを明かすとラストの「影踏み」へ。きみコがアカペラで歌い出し、そこへバンド・サウンドと観客たちの熱唱が加わり何とも強靭なグルーヴが生まれていた。
 熱狂のライヴを見せたnano.RIPE は、ライヴ直後の22時に新作「アザレア」のMVフルバージョンを公開することを発表。さらには、4月7、8日にこれまでの作品を時系列で分けて、異なるセットリストで挑む2daysワンマンを同じくQueで行うことを明かし、ファンを喜ばせた。ひと味違った一夜になるであろう、次回のワンマンも注目したい

[文:大島あゆみ/撮影:前田美里]

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