今月は太陽の塔、Unlimited Broadcastを通って、今はメンバーを毎回変えるバンド(本人はソロ活動というんやけどそこら辺のバンドより、よっぽどバンドっぽいんや)。今回は原始ROCK、無限放送の井垣の紹介や。まず影響を受けたのが、子供バンド、どんと、ピートタウンゼント、アンガスヤングという事やから、彼のアグレッシブでハードなパフォーマンスの根っこが見えとるな。「とにかく身体全体で音楽を表現する人に憧れてたからかなあ、テンション上がると"お~"ってなるし、身体動かしてるとテンションが上がる」。しかもギタリストなのに切れるまで弦を変えへんという不届き者なんやけど、ちゃんとした理由があるで。「とにかくよく切る。ギター始めてからだと1000本くらいになるのかなあ?大学時代に観た憂歌団が切れたら張り替えてて余裕があってかっこよく思った」。 Unlimited Broadcast時代には年間180本もライヴをやりよってた彼。憧れがライヴバンドで、いいライヴの原点は沢山こなすこと。そやけど良い子は真似しちゃあかんな。彼らはライヴの数以上に激熱な思いを持って生きとるから、ライヴの数ごとに動員が増えていったんやと思うわ。普通のバンドじゃ客が付いてきーへんからな。それによう呑みよんねん。「ビール、発泡酒、日本酒、焼酎、泡盛。酔っ払うと、アルコールが入ってれば何でもいいのさ~!」そんな呑まんでもエエやんて言うたら「楽しいから!盛り上がるから!お酒最高!」アホや。そやけどこいつの頑張りは半端やないで~という話があってな、マラソンしよんねん。何で走んの?って聞いたら「マラソンのしんどさが、ライブのしんどさに似ているから!別に、しんどいところで、ちょっと休んだり手を抜く事は出来るけど、もう駄目って思うところから、もうあの信号まで~みたいに頑張れるか。みたいな感じ!走る事で自信を持ってステージに立つ事が出来る!」とにかくギリギリで真価を発揮する男なんやな。「ライブはスポーツと近い感じがする!ライブ終わった後はへろへろやし、あざだらけやし、血出てるし…」ロックをすごい愛していて、なくてはならないものと思ってるやつだけが言えることや。「そんなわけで同じ好きな音楽があって、同じ夢があって、同じ目標があるから、すぐ知り合いになるし、頑張ってる奴がたくさんおるのはすごい励みになる」だと。最後に今の音楽への向かい方や、それまでとの違いを聞いてみたわ。「頑張ってたんやけど、今考えると太陽の塔はちょっとアイドルやったなあと(笑)。大きな力がかかり、いろんな人からいろんな事を言われて、訳分からない感じになってた。太陽の塔は楽しい明るいバンドだったので、後半から暗い歌がやりたくなってて、アンリミを結成したんやけど、すぐに似合わない事に気づいた。今は明るいとか暗いじじゃなくて、自分と音楽に真面目に向き合って丁寧に救い上げていきたい。年を取るにつれてどんどん音楽が好きに、必要になってきた!すげ~なあ音楽」
2006/8/10 (THU)
" 東京第1発電所! " 原始ROCK[井垣宏章(vo.g/ex.Unlimited Broadcast)、グレート前川(b/フラワーカンパニーズ)、堀之内傭平(dr/プロペラ)] /ザ・スンタラーズ[羽原裕太郎(プロペラ)、鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)] /ハッチェル特急楽団 |