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THE PRIVATES
延原達治(Vo/G),手塚 稔(G/Vo),高橋達哉(B/Vo),森原光司(Dr)
» http://www.privates.jp/
THE PRIVATES
    最近色んな再結成バンドが話題になっているけどさあ、本当はずっと続けてるってのが一番かっこいいんだぜ! ってことで日本にもシーナ&ロケッツ('78~)やTHE MODS('81~)、COOLS('75~)なんて息の長いロックバンドがあるけど、その次の世代の代表がこのTHE PRAIVATES('87~)。ここに書かれた数字はデビューの年であって、どれもそれ以前の活動があるのも特徴。で、プライヴェーツは'83年に延原と手塚を中心に東京で結成されている。そこから10年順調にそして精力的に活動を続けて、94年に突如、延原が単身ロンドンへ渡ったんだけど、良くある飛行機で一気にではなくて、地面を這って…というと大げさだけど、とにかく陸路で渡ったのだ。その話だけで本が一冊書けそうなくらい面白いんだけど、それはまた今度ね。思えばこのタイミングがバンドの転機だったのかもしれない。普通のバンドだったらここで解散していたかもしれないけど、彼は前へ進むために旅を選んで、しかも陸路でロンドン(一応、海は船か)。迷ってふさぎ込んで自滅するより、旅で刺激を受けたり、危険に脅かされたりして、仮に破滅してもそのほうがロックだと思ったんじゃないかな。勝手にそう思ったし、勝手にそう思わせてしまうのもロックバンドのマジック。生き様が音になったときに、初めてロックだし、こっち側の想像を勝手に膨らませてくれる音楽。それがロックンロールだと思う。ギター2本の音が絡み合って、図太くグルーヴするリズムは他では聴けない絶妙の味。どちらかと言うと燻し銀というより、20代のビートに近くて、それが+20年の巧みさを持って伝説じゃなくて目の前5cmのところで奏でられる感じ。緩さは無い。ロンドンでのレコーディングやツアーを経た後、活動のペースをさらに上げて、小都市へも出かけるローカル活動も精力的になって色んな場所で楽しませてくれています。大体月に10本くらいのペースで日本中を駆け巡っているのです。そして以来ずっとQueを拠点としてくれている。4人とも飾らない人間性なのに、ステージに立ってギターをぶら下げただけで、それだけの飾りで、普通の人とは違う何かが出てくるのは不思議だけど、それがバンドなんだろうなあ。憧れるし、見習うべきだし、研究したいよね。まだペースがつかめていなかったりチャンスが巡ってこないバンドマンなんてのは、このプライヴェーツを観るべきだね。色んなことがわかると思うよ。ちなみに4月のワンマンの寸前に、またアメリカ~メキシコを旅してくる彼ら。物凄いエネルギーを持って帰ってくるでしょう。楽しみにしておいてください!
    2009/4/26(SUN)
    "CLUB Que 15th ANNIVERSARY -SEASON 1- vol.12 「Apollo project」"
    THE PRIVATES

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