POP CHOCOLAT
メンバー:山本実穂(Vo,Gu)/小川夏子(Vo,Dr)/望月身知子(Vo,Ba) support member 溝田志穂(Vo,Key)
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実穂が京都の大学在学中に後輩の夏子に声をかけたことがきっかけで結成されたバンド。3ピースで活動していたが、上京し2ndを出したあとにベーシストが脱退。それをきっかけに4ピースのアンサンブルに転換し、Hermann H. & The Pacemakersの志保と、関西時代の知り合いミチコが参加し現在のラインナップに。ポップで芯の強い音楽性は彼女等の性格や生活が、そのまま音になったようで、すんなりとは行かない女心や、生きるだけでも難しい都会の隅っこにいる若者の感じが、においとして、ただのポップソングじゃないところを醸し出しているし、インディーの活動ってこうだよねというのを、そこらの男のバンドより、よっぽどタフにやっちゃってる所が…。バイト3つ掛け持ってドラム叩いたり、風ひいて声が出なくなった時に、医者の前で「どうしても歌いたいんです」と号泣するような女子達なんです…。つまり最高のバンドマンなのです。ライブはいつも雨にたたられるけど…。
それぞれ影響を受けた音楽はまったく違う。以外にも夏子はローリングストーンズ。これはプレイする前からというから、よっぽど変わった女子高生だったに違いない(笑)。ミチコは父親の影響で山口百恵と岩崎宏美とジュリー。えー、これ完全に80'sですから…ずいぶん若いお父さんですね。そして実穂はshortcut miffy!やnoodlesなどCLUB Queでもお馴染みの、いわゆるインディーズバンドに憧れていたという。彼女らをさらに魅力的にしている原因のもうひとつは、演劇や絵にも特別の感情があること。そこからフィートバックする発想や感情は、表現するにあたって根深いはずだし、アーティスト写真、ジャケット、フライヤー、それらに散りばめられるものが、自分達の音楽を伝えやすく、ちょっとしたサブカルチャーを含んだものにしていく可能性が十分にある。自らの企画する「キラリズム」。誘っても断られたり、解散されたりという、一筋縄ではいかない経験も4回目。人と組んで魅力あるものに仕立てて、音楽を表現して、運営や宣伝、言ったら金勘定までを全部やれる。それをやって観にきてもらう。これがインディーズバンドである。そして、最近ではデリシャスレーベルというグッドテイストなレーベルと絡んで、どんどん活動の幅を広げていくでしょう。
メンバーの関係性について。どこでいつ、どのようにして知り合ったんですか?
実穂:私となっちゃんは京都の大学で同じゼミに所属していたのですが、当時ガールズバンドがやりたいと思っていた私は一つ下で、自分と違う音楽サークルに所属していた後輩のなっちゃんに目を付け(笑)、暗い廊下でハンティングしました。
POP CHOCOLATはもうひとりベースがいて、3ピースで活動していたのですが、東京に出てきて、2nd mini albumを出した翌年にベース脱退となりました。その際、鍵盤を入れて、いままで3人ではできなかったことをしていきたいと思っていた矢先、知り合いのスタッフの方にHermann H. & The Pacemakersの鍵盤を担当しているしほちゃんを紹介していただき、サポートベースも入れて4人で活動再開しました。
その後、突然、海外帰りのミッチーからHPメールに連絡が。そもそもミッチーは関西で活動していた頃に違うバンドをやっていて、顔見知り程度だったのですが、POP CHOCOLATでベースが弾きたいとの申し出。あれよあれよと言う間にメンバーとなった訳です。
東京に来たのはいつごろ? そのころの話しちょっと詳しく聞きたいです。
夏子:2006年3月です。ちょうど2nd mini アルバムの「リズム」をレコーディング中に東京に来る事を決めました。その頃私はバンドを2つ掛け持ちしていたのですが、苦渋の決断でもう 一つのバンドを辞めて出てきました。みんなが東京で頑張って来いと後押ししてくれたので、何かあるたびにその時の事を思い出し、気持ちを奮い立たせています。
東京に来てからは、なんとなく水が合わないのか暫くお腹を壊してました。やっぱり環境がガラッと変わってみんな何かしら体調に異変が起きましたね。人もライブハウスもバンドもすごく多くて、知り合いが一気に増えたように思いました。そしていろんなライブを観まくりました。練習か、ライブ観に行ってるかという毎日で、いろいろめまぐるしい日々だったなあ・・・。
時々、おいしいものを紹介してもらって食べに行ったりもしました。あと、京都には高いビルがなかったので、高層ビルにあがった時は本当にびっくりしました。
嬉しかった話。
実穂:1st mini albumリリースのレコ発でアンコールも終えて楽屋に戻ってきたときにレーベルマスターに『いいライブだった。みんな、自分の娘にしてやる!』と言われたこと。一緒に音源を作って、メンバーだけじゃなくてスタッフの方々ともチーム一丸となってがんばった後だったので、感無量でした。ちょっぴり泣けました。こっそり(笑)。
夏子:1st mini albumの中に「visitor」という曲があるのですが、お客さんから「4歳の子供が『visitor』が好きで、歌っているよ」と言ってもらった事。