CLUB Que WEBSITE

Pickup Artist ピックアップアーティスト

Back Number »


つばきフレンズ
» http://tsubaki-net.com/
つばきフレンズ
    まず、このイベントの成り立ちから説明しなければいけない。去年の7月夏ノ陣の記事として、つばき、セカイイチ、LOST IN TIME、FREENOTE、メレンゲの各ボーカリストの対談をやっているのだが、思いはこの世代の素晴らしい音楽とエネルギーを、ちゃんと認識してほしい。自己主張が少しだけ控えめなこの世代に集まるという力を、ある意味集中力をもって世の中にアピールしたかったから。そして暮れのカウントダウンイベントは見事にこれらのメンツで組まれた。カウントダウンはつばき…の予定だった。が、12月の初旬、ボーカルの一色がやってきて、病気の告白そして今後の経緯を説明してくれた。簡単な病気では無かっただけに、色々なことが思いやられたところに、海北大輔がやってきて、CLUB Queの受付の裏の狭い倉庫で3人で喋って、カウントダウンはみんなでつばきの歌を歌おうということになった。もちろん反対する者は誰もいない。そうして2011年は生涯忘れられない感涙の幕開けとなった。人は人との繋がりを歌にのせた時に、それ以上の感動を他に見出すことはできるのだろうかと思った。そして一色の長引く療養のあいだも、彼らの歌を鳴らそうと、自然発生的に3月13日につばきフレンズという企画を組んだ。その2日前、未曾有の大災害が起こった。震源地の東北はもとより東京も想像以上にパニック状態だった。11~12日は今思うと2週間分くらいの知恵と体力を使ったような気がする。ほぼ24時間体制で連絡を取り合い、12日のリハーサルだけは何はともあれ決行。そして皆でミーティング。迷っていた。誰も正しい答えも持っていない。もちろん経験もない出来事。勇気がいった。Queはイベントがなくても開けようと思っていたから、お客がいなくて誰か独りでも1曲でも歌ってほしいと思っていた。セカイイチの岩崎が最初に「やりましょう!」と言った。つばきの小川は主催者の責任上、なかなか言い出せなかった一言。そして内容を変えてチャリティイベントにすることが決定。電気消費量を減らすこともテーマの一つ。これはある意味被災者に対する弔いという儀式がみんなの気持ちに有った表れでもあると思う。煌々と光るスポットライトの中では誰も歌いたくなかった。恐怖心は誰もまだ拭えていない3月13日。174人が来場して思い思いの金額を募金箱に入れた。中にはFREENOTEの大阪公演を見るために貯めていた交通費までもいれてくれた人もいた。みんなの気持ちが一つになったイベントは予想以上の力を発揮して、塞がった心を少し開き、最後には笑顔を燈していた。一色の力が震災に揺らいだ心に沁みたのだろう。偶然にして必然。新しい日本の幕開けは混乱とともに訪れている。そしてQueの未来は、この日このイベントから始まったのだ。再びここに集まるつばきフレンズ。そこには音楽をこえた意味、繋がり愛や友情や情熱、それに創意工夫があることを忘れてはいけない。3/13に本来やるべきだったスタイルが3か月後の19日に行われる。そして次に願うことは一色徳保が1日も早くこのステージに戻ってくること。
    2011 6/19(SUN)
    "つばきフレンズ"
    つばきフレンズ
    [小川博永&岡本奈穂子(つばき),秦千香子&坂本昌也(FREENOTE),
    小高芳太朗&山下壮(LUNKHEAD),渡會将士(FoZZtone),
    大迫章弘(e-sound speaker), 高森ゆうき,青木拓磨&岸部大輔(パウンチホイール),
    岩崎慧&中内正之(セカイイチ), ナガオタツキ(nano sound museum),
    関谷謙太郎(UNDER THE COUNTER), グローバー義和(Jackson vibe),
    マスザワヒロユキ(テルスター,ザ・ガールハント,HotCake)etc.]

    open 18:30/start 19:00 adv \2,800/door \3,300
    チケットぴあ Pコード[139-413]・ローソンチケット Lコード[78354]・イープラス・Que店頭 発売中!

MENU

このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.