CLUB Que 20th記念 2DAYS series『OPERATION QueHATACHI』 vol.4
PLAGUES -oneman 2days- [深沼元昭(Vo.Gu.)、後藤敏昭(Dr.)、林幸治(Ba./from TRICERATOPS)、 堀江博久(Key./23日のみ出演)]
この頃、下北沢にはまだフルタイムのライブハウスは屋根裏しかなくて、当時21~22歳だった彼らはライブハウスを選べるような状況でもなく、今よりもずっと荒れたライブハウスシーンに訳もわからず飛び込んだような気分。つまりかなり居心地が悪かったような話を深沼君がよくしてくれるんですが、確かに間違いなかったと思います。 今となっては笑い話だけど、全国から集まったあまり素行の良くないバンドマン達が一気に集まる場所だから、それ相応にリスキーだったかもしれないですね。93年後半頃になるとPLAGUESは活動の場所が大きいところへ変わっていきあまり屋根裏には登場できなくなってきました。一足先に世に出て行った感じがあるのです。ミッシェルガンエレファントや怒髪天なんかはまだ火が着いてなかったしね。 1994年にはPLAGUESはメジャーデビューが決まり、順調に階段を登り始めた。俺は屋根裏をやめて仕事が無くて時々dipのツアー運転手などをやってると、彼らと地方のライブハウスで再開する事もあったりして、プロとアマチュアの世界の差みたいなものを感じていたというか、この時期にぼんやり目の前の現実にロックが急成長しているのを感じたのかも。ある目線からすると音楽業界とほぼ同じ波で成長したPLAGUESなんだけど、そのピーク時にまさかの活動休止。 先月ワンマンをやってくれたソロプロジェクトMellowheadを始動する。ここで自らレーベルを立ち上げたのも、かなり早い選択と言えると思うし、先見の明というか時代を見抜く力が強いんだなと改めて思うのです。そして04年にはメージャー再契約。クリエーターとしての仕事も忙しくなっていく。 2007年になると最近のCLUB Queでは一番身近に感じる(出演回数が多い)GHEEEが立ち上がる。これがまた劇的にカッコよくて、一度見たときから目が離せなくなっているのです。2005年頃から解散や休止というバンドが増えてきて、際立ったVocalistが楽器の垣根を越えて新しいバンドを組めば面白いなんて勝手に思ってたんですが、理想的な形で登場したGHEEE。しかもPLAGUESの深沼とPEALOUTの近藤のダブルボイス。これは圧倒的な存在感。語りだすとこれで2千字くらいはいってしまいそうなのでGHEEEの話はまた今度にするけど、とにかく深沼君の先見の明とセンスの良さはここでも見ることが出来た。たぶん俺なんかじゃ気がつかないようなもっとハイグレードな彼のセンスを佐野元春は見つけているんだろうな。だから07年のCOYOTEからずっと、NONA REEVESの小松シゲルと傍らを支えているのだろう。深沼君はプロデュースや楽曲提供なども含めて色んなミュージシャンと関わりをもっているのですが、その履歴には佐野元春や、浅井健一、及川光博というようなビッグネームもがんがん並んでくるけど、身近にacariやいしばしさちこ、LAZYgunsBRISKYに関わっているのも嬉しい話ですね。 2010年。8年の時を経てPLAGUESが活動を再開する。8年の歳月を埋めながらも新しい境地へ向かう姿勢が現れている新曲ありの新録音のベストアルバムをリリースし、その後CLUB Que2デイズを決行。もちろん連日ソールドアウト。2012年には実に11年ぶりにニュー・アルバム『CLOUD CUTTER』を発表し次の年は大々的なバンド20周年全国ツアー。そして今回はCLUB Queの20周年に合わせての2デイズ! 20年以上も刺激を与え続けてくれてる。ロックはカッコいい事に理由なんて無いと思うけど、特にPLAGUESはスマートに押し付ける事なく最高のロックを提示してくれ続けているね。嬉しすぎるんです。(文/二位徳裕[CLUB Que])
2014/3/22、23(SAT-SUN)
OPEN / START 18:00 / 18:30 [両日共通] ADV / DOOR \4,500 / \4,800 [1D別] 通し券 \8,000[1D別] 単日チケット発売日:チケットぴあ[221-194]・LAWSON[77053]・e+ 1/19~ 通し券チケット発売日:LAWSON[77052] 1/5~1/15 |