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RIZE
Jesse (Vo.Gu)、金子ノブアキ (Dr.)、KenKen (Ba.)
http://www.triberize.net/
RIZE
     1997年11月16日CLUB Que。RIZEが初めてステージにたった。前日のFishmansのワンマンの熱が一転して日本にはないアメリカンナイズされたヤンチャさのまま、ガムシャラに音をかき鳴らしているRIZEがいた。当時ベーシストはRipMaxで活躍するTOKIE。洗練されたベースに覆いかぶさる、17歳になって程ないが先天的なビートを感じた金子のドラムと、ジェシーの本当にカミナリのような電撃的な存在感が相まってただ事ではないことが起きたという印象が残っている。

     98年1月13日に夜ライブへ進出し、ブリティッシュ、マンチェスターブームに乗って人気を集めていた中でも異彩を放っていたTHE PRIMROSEとの対バン。それをものともしないパフォーマンスを繰り広げた。そして半年後には舞士 (アナーキー藤沼伸一)DMBQとの対バンを経て一気にサウンドが加速し始める。だけどまだまだ武者修行のような多ジャンルとあたるなか一つ一つのライブごとに他のバンドを圧倒していった彼ら。一方で金子は役者との両立で、すでに多忙なスケジュールをこなさなくてはいけなくなってしまい、正直言って両方とも上手く行く未来があるとは予測できなかった。いくら才能があっても体はひとつしかないわけで、そこにバイタリティとか責任とか愛が普通の人より3倍以上あったんだなと、今になって思う。

     その後彼らは自主イベントを開催するようになり、アメリカンハイスクール育ちの日本語が半分通じない、いや聴く耳持たないキッズ達が(ほんとはガキって書きたいんだけど…雰囲気分かるでしょ)大群で押し寄せ店内騒然。だけども面白かった。90年代初頭には音楽というよりバイオレンスなシーンも頻繁にあった下北沢だけど、RIZEのエネルギーは100%音楽に向っていて、ちょっと余った部分が常人を驚かせるには十分すぎるパワー~ってな雰囲気だった。

     現ベーシストで金子の実弟のKenKenはこの時は小学~中学生という多感な時期。兄貴のバンドを観に来たCLUB Queで知り合ったSCREAMING SOUL HILLと意気投合し友好を深める。このバンドには後のRIZEのBaを弾くことになるu:zoがいたわけだ。ちなみに金子とu:zoは小学校のころからの幼馴染らしいが、こちらはそんなこと知るよしもなくブッキングしている事もちょっとした事件でしょう。そういうステージ外でのパラドックスも加味して、かつてない勢いで脱皮しみるみる加速して行ったRIZE。2000年にはメジャーデビューとなり、その後はみんなの知る通りの破竹の快進撃で日本のロックシーンを変えていった。全米ツアーのしばらく後に休止期間を設けるものの、2006年にKenKenが加入してから、今度は絶対的不動のポジションをもつ日本の核なるバンドになった。

     知名度も上がり忙しくなってからも都度都度このステージに帰巣してくれるRIZE。なぜだかアメリカン的な外殻の内にある純和風魂。まさにミクスチャー。実は1989年かな、ライブハウスの仕事を始めたばかりのころINKSTIC芝浦というライブハウスでジェシーとあった。CharさんのPINK CLOUDのライブで。その時のジェシ―がすでに凄まじかったと付け加えておこうかな。

     今回久し振りのCLUB Queのステージだけど、懐かしさよりも、さらに未来を期待する感情が湧き出てくるのはなんだろう! 9月3日CLUB Queそして、9月4日のZepp DiverCity両日観れる人は幸せだぜ!
    [文/二位徳裕 (CLUB Que)]
RIZE RIZE

当時を振り返る貴重な写真を頂きました。写真を押下すると拡大して閲覧できます。

09.04[THU]
"RIZE TOUR 2015 ~PARTY HOUSE~"
RIZE -oneman-
OPEN 18:30/START 19:00
ADV.¥3,900 [1D別] ※FC限定ライブ

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