ZtZ後藤:皆さん宜しくお願いします。

一同:宜しくお願いします。

ZtZ後藤:今回の対談ですが、aireziasというバンドの結成から今に至るまでのバイオグラフィ。そしてバンドとして、個人としての内面外面を掘り下げてゆきますね。 「コンセプトバンド」としてシーンに投げかけるメッセージとアクションの現在と今後。またどうしてそういった"難しい"事に挑むのか、ということをね、aireziasのメンバー3人に伺えればと思ってます。



ZtZ後藤:それではまずは簡単に挨拶、まぁ自己紹介的なものからお願いします。

福永:Gt,Voの福永です……。です。はい……。

一同:苦笑

ZtZ後藤:はい(笑)

一同:笑

ZtZ後藤:いやいや、いいよ(笑)

栗原:Drの栗原です。お願いします。

渡辺:1989年12月25日生まれの22歳。で、AB型のBa渡辺です。

福永:ここ3人とも、全員AB型です。

ZtZ後藤:え、ここ全員AB型なんだ。

福永:そうです。佐山注釈1はA型なんです。(メンバー4人が)合わさるとやばいです。

ZtZ後藤:ABABABA(笑) 血液型で判断するのもアレだけど、その時点で皆メンドクサイよね。

福永:今いる3人皆AB型だし、メンバー4人全員メガネですし。

ZtZ後藤:当たり前やけど、ワザとじゃないんだよね?

一同:笑

ZtZ後藤:『お前はO型だからちょっと…』とか『ウチのカラーには…』とか残念とか。

福永:ないです。まぁ結果的には良かったです。

ZtZ後藤:なるほど。では、aireziasって一体どんなバンドなの?

福永:aireziasとは、全員メガネで、AB型とA型で…。

栗原:(笑)コンセプトはアレです。

福永:『屋根のある音楽』と『組み立てる音楽』をコンセプトに活動するバンドでございます。

ZtZ後藤:なるほど。わかりました。ちなみにaireziasってインタビュー初めてよね?

福永:初ですね。

ZtZ後藤:あれだ、ザーザズゥが、超・サキモノ買い、インタビューという状況でやってるのか。なんだろ、こういうのはもう進行がさ、『喋りなれてることですが、バンドの生い立ちをお話下さい』と言いたいけども、今回それ無しで(笑)aireziasの今に至るまでを。4人の出会い、経緯をどうぞ。

福永:最初は中学3年の時に俺がバンドやりたくなって、その当時『ストーブ族』と呼ばれていた、冬になるとストーブの前に集まってヌクヌクしてた男子5人組あたりに私も所属しておりまして、外で元気よく遊ばないタイプの。その人たちに『ちょっと俺バンドやりたいんすけど、やりたい人いないっすか?』って言ったら、何か全員乗ってきて『え、マジで?』ってなって…。

一同:笑

福永:『ほんとにやんの、ほんとにやんの!?』って(笑) でも中3の終わりで受験期だったので、受験終わるまでは賢明にバンド活動はせず、高校1年になってゴールデンウィークかなんかに初めてスタジオに入って、バンド始めたのがaireziasのきっかけでございます。

ZtZ後藤:その頃にはもう今のメンバーかな?その、ストーブ族の中にいたの?

福永:いえ。5人のうち、Gt佐山だけは、その中にいまして。

ZtZ後藤:佐山君だけストーブ族。

福永:ここ二人(渡辺、栗原)はストーブ族…?

栗原:ではないです!

福永:まぁでも似たようなもんなんですよ。

ZtZ後藤:じゃあ中学と高校では、福永君は佐山君とで、今のaireziasでいうところの2人しか居なかった?

福永:そうです。渡辺と栗原は中学は別で。高校は一緒。ストーブ族の頃は存在さえ知らなかったです。で、始めたのですが、当初メンバーがゴロゴロと変わり。皆そういう軽いノリで始めたんすけど、俺だけ本気だったんで…。ウマが合わんくて…。メンバーむっちゃ代わり、高校入って軽音部に入ったんですよ。aireziasの活動はやりつつも、それとは別に軽音部の中でも1個バンドを組んで活動してまして。そこの軽音部にこの2人(渡辺、栗原)がいたんですよ。

ZtZ後藤:高校の軽音部で出会ったと。

福永:栗原君は…。

栗原:1年の時は別にそんな(福永と)仲良くなくって。2年の時に文化祭実行委員会の活動の中で夏休み毎日学校で一緒になって。

福永:そう、その夏休みの活動の中で仕事しにきたのが俺と栗原だけで。あとの奴ら全員来なかったんですよ。毎日2人で頑張ってた。

栗原:よく来たよね(笑)。暑かったよね?

福永:なんで来たの?

栗原:なんでだろ、楽だから?(笑)人多いのが苦手で。あ、ここ人来ないなって。

福永:それだよね、それで話があって。音楽的な事じゃなくって。ドラムとかそんなの知らなかったし。

栗原:お互いね。

ZtZ後藤:栗原くんはその時は既にドラムを叩いていた?

栗原:そうですね。軽音でドラムやって。高校で始めました。

渡辺:栗原と俺が出会ったのが、実はその文化祭実行委員でこの二人が仲良くなる前なんですよ。

福永:お?そうだったの?

渡辺:栗原がドラム叩いてるの見て、『じゃあちょっと一緒にバンドやってみようか?』つって誘って。

栗原:それはaireziasではないですね。

渡辺:その時は俺もギター弾いてましたし。

ZtZ後藤:ベースでなくギター弾いてたんだ。

渡辺:元々けっこうギターメインで高校生の時からやってて。ベースも勿論やってたんですが。

福永:彼は高校の軽音のカリスマ的先輩みたいな。渡辺は(年齢)一個上なんですけど。ギター小5くらいからやってるんだっけ?

渡辺:ギターは小5ですね。

福永:俺らまだ楽器始めたばっかで訳わからん時に<ぺろぺろぺろ~♪>って。何だコイツってなって。あの先輩やばっ!って思いまして。

ZtZ後藤:その頃は何弾いてたの?

福永:メタルだよね?

渡辺:ハロウィンとか。アングラとかです。

ZtZ後藤:高校入って、渡辺君と栗原君にも出会ったけど、福永君はaireziasとは全く別のバンドは組んでいたんだよね?

福永:aireziasと、もう1つ軽音部ので2つあった。ちなみに2人がaireziasを知ったのはいつですか?

栗原:ある時福永から『aireziasのドラムが抜けたから、お前どうよ?』みたいなオファーが来て。そんときまで知らなかった。でも外でやってるのはうっすら知ってまして。

ZtZ後藤:aireziasは外で既にライブやってたと。

福永:最初は吉祥寺のWARPで。そこからシルバーエレファントと学芸大のメイプルハウス。あと西荻窪のwaver。コピーを中心にやってました。

栗原:で、ドラム抜けるってなって、興味が出ました。

福永:前のドラムが『ドラムぶっ壊してえ』って言って辞めたんです。で、ドラム探さなきゃ、ってなって。ウチの軽音部の代にドラムをちゃんと叩ける子が2人居て、こっち(栗原)が良かったので、オファーしたところ、OKもらいました。

栗原:(ドラム)5代目くらいなんだよね。

ZtZ後藤:まぁねぇ。そんくらいの歳だといろんな事に興味出るから。渡辺君はまだその時にはいないよね?いつ頃aireziasに入ったの?

渡辺:2010年の4月に。前のベースが居なくなるかもって連絡受けて。その時はサポートでやってくれないかって。4月のライブを一回やって、バンドの雰囲気を掴んで。で、5月にこれからやってくかどうかってのを決めた。で、色々…。大学3年だったんでこの先自分がどうするのかっていうのを色々考えたんですが、こっち(airezias)を選んでその時にちゃんと入りました。

福永:元々高校の時彼はカリスマ過ぎて恐れ多くもだったんですけど、高校3年の時の卒業間際に渡辺と一緒にバンドやりたかったので。そのときはaireziasとか意識してなかったんですけど、渡辺、栗原、福永で3ピースバンドでコピーをやったんですよ。ペトロールズ注釈2を。で、そういうのもあって。そこからaireziasは3人(福永、佐山、栗原)+前のベースで活動していたけどもベースが抜け、その時に過去一回やってるから、『恐れ多いけど、ガツンと一回言ってみるか』って。恐れ多くてもいい人に入って欲しいから。そういう感じです。

ZtZ後藤:佐山くんはずっとaireziasにいたんだよね?

福永:佐山君は中学は一緒なんですよ。aireziasでもずっと一緒です。

栗原:彼は高校が違うんです。

福永:aireziasは俺の中学の友達とでやってて、色々あった後、結果こういう形になった。

ZtZ後藤:なるほどね。そうやって2010年の5月に今のこのaireziasになったと。でもあれだよね、高校でバンド組んで、ライブハウスでライブするって、皆からしたら普通なの?高校で外でライブするって、ちょっとやんちゃな…、ちょっとハジカレもんみたいな(笑)そんな印象の方が俺は強いけど。

渡辺:俺としては相当羨ましかった。そういうことをしてなかった高校時代だったので。だから、『後輩がなんかシャシャッてんなぁ』って思ってました。

一同:笑

渡辺:嫉妬もあるし(笑) まぁ目に付く存在ではありました。だから卒業してからaireziasを客として見に行って、羨ましいなぁ…と。

福永:高校生で外でライブやるという事自体には何も感じてなかったです。バンドなら普通にやるもんだと思ってた。で、オリジナル曲をやりだしたのが高校2年くらいから。ちょうど栗原が入ったくらいからです。

栗原:当時はコピーとオリジナルが混ざってました。

福永:オアシスとか。アークティックモンキーズ。ニルヴァーナ。

栗原:ベタだけど。レディオヘッドとか。『JUST』とかやりました。

ZtZ後藤:なんか、高校でカッコいいよね。洋楽とか。『オアシス聴いてるなんて!』『モテるやん』みたいなね。

福永:高校でペトロールズ(注釈2)やってたもんな(笑)

ZtZ後藤:渋過ぎだろ。

福永:高校の卒業ライブでやって、皆お口ポカーン。

ZtZ後藤:皆判らないだろう!

栗原:その頃からひねくれてはいたよね。

福永:ひねくれてるけど、ちょっと皆を盛り上げたくて、RADWIMPSやってみたりしまして。

渡辺:僕はその当時オフスプリングとか、グリーンデイをバンドでやっていました。

ZtZ後藤:意外だね。じゃあ栗原君は高校の時に何を聴いていたの?そもそもさ、高校生でドラム始めようなんて、それこそ変わってると思う。

栗原:例えば普通だったら「このアーティスト」とか憧れがあるんでしょうけど、俺はPSのCM注釈3の、ただドラムすったんすったん叩くCMがきっかけで。女の人が前でスケッチブックをペラペラめくる。

ZtZ後藤:判った、アヒト・イナザワ注釈4だ。

栗原:それ見て『あ、カッコいいなぁ』って。アヒト・イナザワって知らなかったです(笑)。

渡辺:この2人(福永と栗原)は、思ったより音楽知らないです。

福永:好きなものは好きなんですけど、知らないものは知らない…。ナンバガとか通ってないです。偏食なんですかね。好きなものは凄い食べます。

ZtZ後藤:でもそれはもうaireziasの楽曲でわかるよね。