【GHEEEの変化は?】
奥山:GHEEEをやり始めたころと変わったなとか思うことはありますか?
深沼:ん~そんな長くやってる実感がないんで…。
近藤:昨日もリハやったけど、リハの雰囲気も昔と全然変わらないね。のんびりしててセットリスト一
通りやったら休憩しよっかって言って(笑)。30分くらい近況喋ったりとか。みんなペースがのん
びりだから、だから居心地がいいっていうか。ペース乱すほどガツガツしてる人は居ないよね(笑)。
深沼:曲の雰囲気とは真逆なんです(笑)。みんな基本的にまったりしてます。
近藤:隙あらば終わろうとするしね。
奥山:せっかく集まったのに?。
深沼:リハが駐車場の猫の集会みたいな(笑)。それぞれ佇んでるみたいな感じで(笑)。
二位:迷うことは? 迷うというか、意見が食い違うとか。
近藤:無いんじゃないかな?
深沼:あんま無いですね。
二位:ふわ~っと決まってっちゃう感じ?
近藤:深沼君が曲作ってきて指針とか出来てくると「あー次のアルバムこういう雰囲気か~」みたいな
感じで俺も曲を出していくでしょ。関係性を曲がリードしていく感じ。話をするよりも。
原:すごいですね。
深沼:最近はドラムも僕が最初にヘッドアレンジで決めるんですけど、それにギターだけ入れて、まだ
スッカスカの状態でHISAYOちゃんに送っちゃうんですね。で、ベース考えてもらって。HISAYO
ちゃんからそれを受け取って近藤さんに送って。その後に歌詞が入ってきてみたいな。だけど、
その地点で歌詞は適当だったりするけど、そうやってちょっとずつ自分の時間の中で詰めていく
感じなんですよね。
二位:それもあれだね。昔だったら時間合わせて集まってスタジオ入んなきゃ出来ない作業を、それぞ
れの時間でパソコンでやっちゃえる。家で録音することも出来るし。
深沼:だからまぁみんな忙しくても出来るていうか。
近藤:昔はね、週1どころかみんな3回くらいスタジオ入ってた(笑)?
深沼:レコーディング前のPCでのやり取りで、曲について自分の解釈で「これ返答しなきゃな」って時
間があるので、すごく真剣に向き合うんです。深く考えてくるから。その後ちょっと変わっても
応用が利くというか。
二位:なるほどねー。変わらない部分と、時代と共に変わってラッキーみたいなバランスがすごく良い
ですね。
深沼:そうですね。
近藤: GHEEEの8年間、1st作った時から全部ミキシングは深沼君がやってるんだけど、どんどん深沼
君のミックス技術が上がってきていて(笑)。
深沼:エンジニアとしては最初は生ドラムのミックスまでは僕やってなかったんです。GHEEEやるよう
になってから。そのスキルで普通にメジャー作品でも「生ドラムからミックスしますよ」ってい
う風になってきて。その辺はやっぱりGHEEEで鍛えられたんじゃないかなと思いますね。
二位:本当にサウンド実験団体でもあるんですね。
深沼:そうですね。
二位:じゃあ20年後の展望聞いていいですか!?(笑)
深沼:えっ! 20年後はどうですかねぇ!?
近藤:世の中がどうなってるかね?
深沼:意外と「自分らはまだ演れる」とか思ってるんじゃな
いですかね。
近藤:Queとどっちが長生きできるか。
二位: おっ…。ビルオーナーが今回耐震工事したから存続の前提だろうけどね。
近藤:負けないようにしなきゃね。耐震に。
二位:ビル壊されたら新しくCLUB GHEEEつくろう!
近藤:いいね。カレーの専門ライブハウス。
深沼:基本カレー屋!?(笑)。
二位:きっと旨いよ! 質問振っといてなんですけど、20年なんてわかんないよね(笑)。20年前に今の
こと2%も想像できてないもん。
深沼:ぼくらが20代の頃はもっと違う40代を想像してましたよね。けど20年経ってみてあんま変わんな
いですよ(笑)。もっと全然違うのを想像してたけど。こんなテンポ200ぐらいの曲をガワーって汗
だくでやれてる40代は想像してなかった(笑)。もっと落ち着いた感じかと思っていたかも。
二位:ミチロウさんが30歳でスターリンやった衝撃があるじゃない。凄い時代が来たと思ったんだよね。
深沼:近藤さんみたいに50近くしてガムシャラで歌い周って、バーカウンターまで行って声を張り上げ
て歌っているなんて想像もしてないですよほんと(笑)。
近藤:じゃあ70なっても出来るかもね。
深沼:以外に大人げないかもね(笑)。
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