二位(CLUB Que): いや、これはこれは、よくいらっしゃいました。
騒音寺一同: 今日もよろしくお願いします!
二位: なんかさ~騒音寺といると、すごくリラックスしてて、もう20年ぐらい経つ気もするね。だけど同世代にすっげ~
長いバンドもいるから、そこと比べると「もっと短いはずだ…7年ぐらいか?」そんな気持ちもするし、時系列に
不思議な感覚があるバンドなんだよね。
なべ: そうね、実際は15年ぐらいかなー。
CLUB Queに出た最初のきっかけなんだっけ? 大体知ってるけど読者のために(笑)
なべ: 俺よく覚えているよ、はっきり覚えている。俺ら東京にあんまり来れてなくて、演れる場
所もなかった。そんな時に元デキシードザエモンズのハッチ・ハッチェルと出会うて…。
ハッチが演ってたバンド、ハウリンハチマとの出会いがきっかけだな。ハッチが京都に来
てくれた時に騒音寺のライブを見て、すごい気に入ってくれて、それで「お前ら
CLUB Queに出ろ!」って言われて。「え? まさかCLUB Queに出れるなんて…」って。
二位: じゃその時にCLUB Queのことは知っていたの?
なべ: もちろん知ってた。で、そう、ハウリンハチマとTHE PRIVATES。あれ? これ新宿
JAMか? いやでも最初はハウリンハチマやったな。最初はすげー緊張したもん。し
のやん(*1)はその当時から全部やってくれてたから助かったけど。
*1 ROCK A GOGO主催。京都では勿論、ロック界で知らない人はいない騒音寺の超大型マネージャー。
二位: ツアー先とかで騒音寺が知り合うバンドたちが、こぞってCLUB Queに出演してたって流れだよね? 当然CLUB
Queで演る回数増えるよね。
なべ: そうそう、いっぱい競演してるで~。消えていったバンドたちもいるが(笑)
二位: 対バンは鉄板の相手が多いイメージもあるよね?
なべ: うん、今はね。
二位: 昔やったよね~年明けに武道館やった、あのおじさん4人組と。
タム: あー、よー喋りはる人たちね(笑)。
なべ: 最初出たときQueの壁のポスター見て、「俺らここ出ていいのかよ?」とか思ったもんなあ。
タム: いきなりやったもんね。
なべ: そうそう、色んな場所で色々周ってからCLUB Que出ろよ! と、よく言われてさ。
二位: なんでなんで?? 出て悪いこと何もないでしょう? それ、よくない風潮ね「すぐ来て! バンド組んだらすぐ
来て! 老若男女ロック人すぐ来て!」って思ってますから。しかし現実あの入り口をくぐるには、ちょっと勇気
がいるって言われるんだよなぁ。
なべ: そうそう。だから京都に帰ったら天狗になっちゃったもん。
二位: あら(笑)。 だけど東京組だってさ、あの京都の磔磔の2階に登ってさ、昔の手書きの看板が、嘘みたいなアー
ティストの看板がドッサリあってさ。
なべ: そう、本物の黒人が来てるもんね。
二位: ここに座っていいのかな? みたいな。
なべ: みんなそう思うみたいやね、地元民以外はみんなそう。
二位: でしょ! だからまあ言えば慣れだけだよね(笑)。そしてね、急激にCLUB Queに出演している人たちが、騒音
寺の名前を出して噂を始めて「俺が知らなかっただけなのか」ってぐらい思ったね。
なべ: そう? そんな話し俺らの耳には入ってこなかった、というよりそれどこじゃなくて、自分たちのことで必死やも
ん。そんな余裕はなかったなあ。だけど曲作ってだしてリリースして。そのころライブの本数も増えてきたしね。
二位: 手ごたえとか感じだしてたでしょ?
なべ: うん、お客さんが増え始めた。やっぱQueに出ているのと出てないのでは違う。
二位: 嬉しいな~。
なべ: 結構(お客さんの)入れ替わり激しかったり、メンバーも落ち着かなかったけど、雰囲気は良かったかな。で、今
でも「10年前CLUB Queで見ました!」ってお客さんから声かけられるもんね。
二位: ちゃんと好きだよね(お客さんが)、騒音寺のことをね。長く好きでいてくれるみたいな気がする。
なべ: そうなんだよね。ただ東京と関西のお客さんは質がちょっと違う。東京のお客さんはちゃんと音楽を聴いている感
じ、その上で楽しんでる。関西では、「出た! なべ!」みたいな。
一同: 怪獣か!? (笑)
なべ: あと印象に残ってることといえば、初めてTHE COLLECTORSと演った時ね。そのときの最前列のお客さんが、た
まにチラッと俺を覗くのね。そしたら携帯でバッと写真撮って、急にメール打ち始めたの。「なんか凄いのが出て
きた」とか、きっとそういうの打ってたわ、あれ(笑)。
なべ(Vo.)
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