10「AIR PLANE 」

宍戸 : この曲は弾き語りでやってました。僕はこの曲の主人公は子供のイメージなんですよ。“誰も知

   らない”っていう映画があるんですけど。タテタカコさんの主題歌の。あのイメージが結構あっ

   て。『でも俺たち悪気無いよな』『純粋なだけだから』っていうそういう純真さの持つ罪な部

   分とか。けど綺麗な部分とかをこの曲は凄く描けているというか。

こういう曲をこの曲順で持ってくるのが凄いよね。本当に暗い笑。

宍戸 : 他に置きどころが無かったんですよ笑!でもこの曲入れたいって言ってくれたのは

   西やん(西田)なんですよ。

えー意外!

宍戸 : 色んな曲あって、『まぁ最終的に“AIR PLANE”は次の機会でもいいのかな』って俺が思ってた

   ら西やんが。“スタンドアローン”が俺が入れたかった奴で、“AIR PLANE”が西やんが入れた

   かった曲で。“ラストワルツ”が美代君入れたい、形にしたいって言ってくれた曲なんです。丁

   度3枠余っていたんです。

 

11「After party lululu」

今までのケセラならば“AIR PLANE”で終わっても良かった流れかも知れないと思えるほどの素晴らしすぎる楽曲陣なんですけど、そうなじゃく、終わらないのが今のケセラ。

宍戸 : この曲は最初、ワンコーラスはちゃんとした歌詞ではないんですけどイメージはあって。

   シューゲ僕達好きだったりするんですけれど。特に美代君が。そういう壮大な曲にしようよ

   と。間奏にああいうおっきいアレンジがあったりとか。お別れって一人になったら誰にも言え

   ないし、別れている自分が今切ない気持ちとかを誰に伝える事も出来ない、そういう瞬間に俺

   今強く歩いているんだぜっていうのを、とにかく壮大に美しく描いてあげたいっていうか。自

   分の為にも。ドラマとして残したいと思ってこの曲を歌っていますね。

この曲はオケというか楽器の響きが本当に綺麗で。今のこういうモードだからこそ出来上がる曲だし、アルバムを終えられる名曲だと感じます。11曲入っててフルアルバムなんだけど、ストーリーや季節を感じられる聴き心地の良いアルバムだなと思ってます。本当にお疲れ様でした。

宍戸 : ありがとうございます。凄く自分のアクの部分で(曲を)作ってきたんですけれど、今回はそ

   れを出し切った後でのスタートだったので、いい意味で凄い純粋に音楽を、あとは自分達がや

   りたいものって何だろなっていう試みでやれたアルバムだと思うし。楽しませる要素もあると

   思っております。

 

Q : では前作「YES」今作「Time To Go」は宍戸君にとって連作といってもいいほどのアルバムですか?

宍戸 : 連作といっても良いですし、というかもう延長線上です。前のミニ(Debut Mini Album

   「WHAT A WONDERFUL WORLD」)とフル(1st full album「WHATEVER WILL BE,

   WILL BE」)もそうだったし。前のミニとフル、今回のミニとフルの差は歴然としているとは

   思うんですけど。

前のミニ(Debut Mini Album「WHAT A WONDERFUL WORLD」)とフル(1st full album「WHATEVER WILL BE, WILL BE」)も半年くらいのスパンでの制作ですね。

宍戸 : 人外なスパン(笑)。

そこから「YES」までは10か月くらい空くんだけどね。色々あったね。

宍戸 : 転換期ですね笑。

色々っていうのはもう、、、色々だよね笑。あの、その辺りにどういう事があったかは、どうかネットで調べてみて下さい笑。

宍戸 : ウィキペディア見て下さい。

 

Q : 次回作の具体的な構想はありますか?

宍戸 : 大変なペースでやってきましたけど笑。まず言って

   おかなければならないのですが、俺はそれをやらさ

   れている気持ちではないので。ちゃんとやり切って

   いるし、何よりやりたいからやっています。

ケセラは本当に凄いと思います。過去振り返ってもツアーも沢山やっていってるし。どうする、明日急に連絡が来て、『シングル作ろう』って。そうなるとして、こんな事歌ってみたい、試してみたいっていうのってありますか?

宍戸 : 今回僕達凄くなんか羽みたいなのを手に入れたと思っていて。かつ、前作で自分達のそのドロ

   ドロした部分とか吹っ切れられない部分とかを全部そこに置いてきたと思っていて。だからこ

   そ「YES」が凄く特別なアルバムだと思っています。今作は凄く純粋に音楽が出来て自分達が

   出来る幅も凄く広がったし、確認出来たし。次はもう多分凄く誰にとっても面白い注目される

   ようなものにしようと思っています。

 

Q : 4月9日のイベントに向けて

宍戸 : 今回はもう、現実的な歌を歌う2バンドだと思っていて、凄く濃いと思います。だからそうい

   う意味ではしょっぱいというか、味濃すぎる2マンになると思います。多分何か迷いだとは不安

   がある人はうってつけのイベントだと思っていて。そのイベントとしてもそういうイベントだ

   し、僕自身としてもLOST IN TIME、尊敬してきたし、本当最高の歌を歌うバンドとの競演

   で、やれてうれしいですし、それ以上のものを何か残せたらいいなと思っています。一緒にや

   るというだけではなく。その先に何があるのか、探しに行こうと思います。

 

 

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