溝渕: おれメシ食いにっていい?
二位: まってーー! ゴメンゴメンもうすぐ登場するよ! さて1994年の秋にCLUB Queが出来るのですが。そのときは
メジャーデビューしてたっけ? 95年は物凄くワンマンやってるけど。
小宮山: 直前かな?
牧野: デビューしたのは確か1995年の12月かな?
小宮山: デビュー決まる直前に、渋谷クアトロ2daysやったんですよ。そこにたくさんの業界の人たちが来てくれて、そこで
決まったんだよね。ほっとしたような気がしたね。色々あって最後の決定で難航してたからね。
二位: デビュー決まって、レコーディングして、なんか変わった?
牧野: 俺はそんなに実感なかったかなあ。色んなとこでライブができるようになったのは良かった。それは大きいかな。あ
とは渋谷公会堂で演るってのは、ちょっとした夢だったからね。で、2000年かな? またメンバーチェンジとか
あって活動休止したんだよね。なんかこのままじゃ良くないと思ってた。
二位: 健ちゃんその頃どうしてた?
溝渕: 俺はその時、はたから見てて「カスタネッツ活動休止するんだ」って思った。2000年なるかならないかぐらい。
溝渕ケンイチロウ(Dr.) ちゃんと印象に残ってますよ。
二位: 上京してたの?
溝渕: うん、してた。1997年ぐらいには東京にいて…。
牧野: あれ? セロファンの結成は?
溝渕: 1993年かな。大阪でね。だからカスタネッツがデビューした1995年ってのは、す
ごく覚えているんだよね。
二位: 対バンしたことは?
溝渕: いやいや、一回もないんです。でもTVとかでPV見たりして。あー東京のバンド
は、キャスケットかぶってるんだなーって思ってた(笑)。あとでCLUB Queでや
るけど。
一同: わ~(笑)
牧野: ま~実際、風呂入るときしかはずさないからね。
一同: (爆笑)
二位: キャスケット! そうそう俺もなんかそれあった。下北はキャスケットブームと思った。モッズパーカーじゃないけ
ど、ロックはキャスケット…。さて、実際知りあったのは?
溝渕: 初めて会ったというか、セッションしたときだよね?
小宮山: そう、新井くん(*5)経由で紹介されてね。
(*5)新井くん=メジャー時代のローディ。その後マネージャー。
牧野: メジャー時代の時から近くにいてくれて、自分たちで運営するようになってもくっついてきてくれたの。
小宮山: メジャーの最後あたりからマネージャいなくなったからね。
溝渕: で、その新井くんを紹介してくれたのは、現在VINTAGE ROCKの社長である、若林さんだよね。当時フリップサイ
ドで。セロファンがお世話になってて。俺やるってなった時、ライブ決まってたんだっけ?
牧野: いや、決まってなかった。復活一発目はどこだっけ? たぶんCLUB Queだよね?
二位: だれもわからな~い(笑)。
牧野: その後、Quip Magazineとの絡みで、クアトロワンマンしたね。けんちゃんがカスタネッツに入って合わせてみた
時、どうだった?
溝渕: もちろん曲は知っていたからね。自分の中でのカスタネッツ像ってのはあったから。違和感ないよ。キャスケットも
含めて。
牧野: それね、勘違い(笑)。東京のバンドでキャスケットかぶってるの、俺と渡辺マモルくんぐらいだから。メジャー
行った時は、キャスケット脱げって言われてた。
一同: (爆笑)
二位: で、活動再開して、またメンバー脱退。で、今のベースのたけちゃんがサポートで入ると…。けんちゃんが連れてき
たんだっけ?
溝渕: そう、岩瀬敬吾くんのバックで一緒にやってたからね。あいつ若かったね。まだ20代だったね。
牧野: けんちゃん入ってすぐアルバム作ったね。しかし1995年から考えると来年で20年か。うちらぐらいの年代はしぶと
く続いているからね。
二位: なんか理由ある?
小宮山: あんまり続けるとか、長くやるとか意識したことないけど。やっているのが当たり前みたいな。
牧野: 俺らの世代は、あんまり企画とかシーン作るとかなかったから、今も孤高のまま、ずっとやれるのかもしれないし。
二位: では2005年ぐらいから今までの流れを。インディーズが良しとされる時代になってきたよね。
牧野: そうゆう意味で言ったら、俺らはインディーズ盤として出したことはなくて。だからそんなにインディーズバンドっ
て感じでもないんだよな。
二位: でもさ、ずーっとマイペースにさぁ、なかなか他のバンドにはない感じなんだよな。ちゃんとお客さんがいて、そう
いう面でも安定しているバンドだよね。だからさ、後輩バンドにアドバイスをって聞きたいけど、独特すぎて、返事
が返ってきそうにないけど(笑)。
牧野: 長続きしている印象も、自分らにないからね(笑)。
二位: えっ! そうなの? 周りのバンドをみてもかなり特殊な存在ですよ。じゃ何を意識してるんでしょう?
牧野: ガツガツしてないからかな。俺らがガツガツし始めると、お客さんもガツガツし始めるし、そうするとそのお互いの
ガツガツ感がイビツに暴れだすんじゃないかな。
二位: この、のんびり感をお客さんが望んでる感じかな?
牧野: 望んではいないけど、もっとがんばれとは思っていると思うけど、許してくれている状態なのかな。本当に長続きし
てるって年に何百本もライブしたりCD出したりして、それを維持できているバンドのことを言うと思うからね。
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.