結成が89年だね。
グレート: 来年で25年。
二位: すごく長い間メンバー変わらずやっているバンドの代名詞になってるよね。
鈴木: 俺達みたいに売れていないバンドでこんな長くやってるバンドはいないね。みんな売れてる。25周年以上のバンドは。
二位: それは。えーっと???
鈴木: スピッツだったり、ミスチルだったり。
グレート: だけど、怒髪天が来年30周年でしょ。 怒髪天の25年の頃と俺らの今を比べたらそんなに変わらんかもしれんからさ、まだ先はあるかもしれんな(笑)。
鈴木: そうだね(笑)。
グレート: 5年前の怒髪天は今の俺らよりももうちょっと売れてるかな。そんな変わらないって言ったらおこがましいけど、近いかな(笑)。近いって言ってもおこがましいんだけれど。
鈴木: 怒髪天は30年で武道館でしょ。
グレート: 最遅記録って書いてあったな。
鈴木: その記録を抜くためには。俺ら6年間武道館やっちゃ駄目なんよ。
グレート: 俺ら50歳越えんとな。
鈴木: まじ!? 50歳になった時に武道館やれる? 難しくない?
二位: やれる、やれる。
グレート: 増子さんにはそう言われてるんだけど、フラカンは31周年で頼むなって。
二位: いや〜でも、可能性はあるでしょ?
鈴木: バンドがあることは出来るだろうけど、そこに武道館をあわせるっていうのは相当難しいと思うよ。
グレート: 可能性はないとはいえないよな(笑)。
竹安: 2年前から告知してやるとか(笑)。怒髪天の更に上いく?
グレート: 2年前から告知して「やらないパターン」もそれも新しい(笑)
二位: フラカンは途切れず、ずーっとやってんだよね。
鈴木: だってそれこそさ、同じくらいの25年の中でデビューして解散して、そっから再結成してっていうバンドもいるしね。その間の中で。俺らは同じところで演っているんだけれど。
グレート: それもよく言われるけど、もう1回やるって凄いと思うんだよ。ピーズにしてもそうだし。ハルさんなんかは一時、ベースやらずに過ごしてたもんね。それでもう1回あのテンションでやってるっていうのは凄い。真似できんだろうなって思うんだよね。流れがあるから今できてるっていうのもあるからさ。俺らは。
二位: ピーズと怒髪天は30過ぎて同じような時期に休んでるんでしょ。だから今30代のバンドが悩むのはわかるよね。
グレート: そうだね。
二位: the pillowsもずっと続いてて25年かな?
グレート: そうだね。the pillowsはたぶん同じ、でもデビュー早かったな!
その前にさ、メジャーデビューする前に音源作ったりしてた?
鈴木: してる。
グレート: 名古屋におる頃。
鈴木: インディーズ版みたいなアルバム1枚作って。
二位: ちなみにそれってどのくらい売れたの?
グレート: 300枚くらいじゃないかな。
鈴木: 300枚も売れた?
二位: 名古屋ではちょっと人気あったんだよね?
鈴木: 名古屋では100人ぐらいは毎回入れていたよね。
グレート: でも毎回ではないな。まあ、だけど、まあまあだけど。
二位: 100人名古屋で入ってて、東京に来ると10人?
鈴木: 10人いない、いない。
グレート: でも、2回・3回ってやってたら10人って増えていったけど。
ライブハウスの思い出っていうのかな…。
グレート: そうなんだよね。CLUB Queが出来た頃はよう覚えているからね。東京に来てTHE HIGH-LOWSの初ライブがQueだったじゃん、その時にチラシ配りにきたから。めちゃくちゃ覚えてんだよ。
二位: 20年位前に色んなものが出来たの。KOGA(KOGA RECORDS)もそうだし、スマイリーズが出来たり。251もSHLTERもそのあとがCLUB Que。来年で20年なんだよ。
グレート: そうだね。そうそうそう。
鈴木: 下北がぐわーっと吸引力を持った時だよね。
二位: でもさあ、名古屋でアマチュア活動している時は、別に下北云々思っていなかったでしょ?
鈴木: そうね。下北なんて知らなかった。
グレート: 来る頃には「下北がいいらしいよ。」ってたぶん聞いた。
鈴木: あっ、そうか!
二位: ほんわり?
グレート: そうだよ、ほんわり。
竹安: だから、最初は中央線攻めちゃってたのかな?
グレート: 初めはね。
鈴木: 最初、高円寺とかあとLa:mamaと三軒茶屋HEAVEN'S DOORも。車でさ、郵送でデモテープ送っても聴いてくれないっていうじゃん。だからデモテープ持って周ったんだよね。
グレート: それでSHELTER行って。
竹安: Queはまだオープンして無かったんだよね。SHELTERはあったんだけどね。でも、なぜか屋根裏には行かなかったんだよね。
グレート: 屋根裏は老舗だからだよ。ちょっと敷居が高いだろうなって。
二位: LOFTは?
グレート: LOFTも行ってないなあ。出た事無いもん。
鈴木: 昔のLOFT知らないもん。
鈴木: 俺、行った事もないし。入口までしか知らない。
グレート: そんなぐらいだから。
二位: 西新宿? 本当に?
鈴木: 間に合ってない世代なんだよね。世代つうか。世代は間に合ってるんだけれど。
グレート: そこまで伝説のところに出たいっていうのが無かったのかもしれないね。その当時。まあSHELTERやQueが良かったからさ。そこでいいじゃんっていう。
竹安: しかも、上京して1年ぐらいの時にLOFTが変わっちゃったんじゃないか丁度。
鈴木: ほんとの最初は四谷フォーバレーとかさ。吉祥寺の曼荼羅とか。お客さん、ホント5、6人もいないよね。
グレート: そうだね。そんなでやってた、やってた。
鈴木: まあ、楽しかったよね。
地元で人気があって、それから東京を攻めるみたいなバンドがいないような気がする。
グレート: どこの人でもいうけどね、地元で若手が育たんとか、まあ、昔を知っている人だからそう言うんだろうね。やっぱり、変わってきてるんじゃない。二位さんとか若いバンドと話して温度差とかどう?
二位: 若手のバンドと俺が話をした時に温度差があるかないかってこと? 温度差がない人と話をするからない(笑)。無いに近いか。当然ある人はいっぱいるんだろうけど。年齢じゃないよね。同世代でも温度差ある人いっぱいいるし。いまだに年上でもね。温度近い人探す…うちはやっぱりそういう風になっちゃうから。
グレート: 確かに。
竹安: 今日やるトーンアップだって北海道で人気でてっていうのがあってこっちだもんね。
グレート: さっきも話したけれど、Queソールドアウトしたんでしょ。
二位: そう! すごいよ~。もちろん最初動員は本当にお客いなくて10人とかだったんだけれど、それこそ店とバンドに温度差なかったから、ずっとやってて5年とか6年とかかな。それからのソールドアウト。
竹安: 彼らはバンドって感じがあるな。
鈴木: ガツガツした感じっつうかね。
グレート: 二位さんにさ、絶対に年に1回や2回、Queでやらしてもらっている時に対バンシリーズじゃん。この夏ノ陣なのか周年なのか。絶対に言うのが「若手とやらして」って言って。知らないからちょっと良いのをだしてっていうパターンがずっと続いているもんね。トーンアップとかもちろん知ってたんだけどさ。そこで一緒に出来るっていう若手と。良い機会なんだよね。
二位: 逆に俺もプレッシャーというかさ、フラカンが来る時にやるべき若いバンド囲ってなきゃいかんで! みたいなさ。
鈴木: すごい勉強になるよね。
二位: 持ちつ持たれつじゃないけど、やってくんないバンドもあるじゃない。ここでやってて人気者になっても下とはやりませんみたいな。
グレート: そういう人もいるだろうしね。それはもうスタイルの違いだからね。それが別に悪くもないけれど。
二位: これをやられるとライブハウスのプレッシャーは凄いものがありますからね。先輩にも気に入ってほしいし、その若いバンドには、より以上頑張ってほしいし。そこがリンクするかしないかはものすごく大きいよね。信頼関係のみですが。
グレート: こっちもね、ただのおっさん出てきてよで終わっちゃう可能性もあるから。そういうそっちのプレッシャーもあるしね。
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