俺ら最初にQueに出たのは96年かな。

グレート: もうかれこれ17年経つ。名古屋から出てきて、メジャーで2年目ぐらいかな。

鈴木: うんそうだね、メジャーで契約したあとだもんQueやったのは。

グレート: 違うよ、最初にやったのはいつなんだろう? 俺覚えてねぇな。2daysが最初だと思ったけど、違うわ。

二位: 95年の12月18日じゃないかな。そのあと96年5月12日にワンマンね。これが即完売だったんだね。「超満員で、客がステージになだれ      込むもみくちゃライブとなる。しかし出来は異常に良かったため、ライブLP第3集に収録されることが決定。」と何かの資料に有りますよ。その後も定期的にやってもらってるね。98年3月30日"ぴあ25th Anniversary フラカンの東京マンモス・クラブサーキットPart1"とか。

鈴木: 2daysはあれでしょ、空調壊れた時だよね。クーラーが壊れてめっちゃくちゃ暑くて。

二位: 俺、忘れられないのがフラカンの前売りっていう日にそれこそ大雨なのに400~500人並んだ時があったのよ。

鈴木: ビルの前に?

グレート: 人気あったんだな〜

二位: Queの階段からずっとね。その時、俺はお葬式でちょうど棺桶出るときにビルの管理から電話がかかってきてえらく怒られた。午前中から人だかりが凄いことになってるから、なんとかしろって。何とかしろと言われても今埼玉みたいな(笑)。

鈴木: そんな人気あったんだ。

二位: 茶沢通りの向こう側に、銀行あるじゃない? そっから井の頭線のガードの方に向けて、さらに200人ぐらい並んでて。

グレート: そういうことを教えてよ早く。そんな凄いことがあったなら。

二位: いやいや、何回も言ったことあると思うよ(笑)。

グレート: 忘れてるんだな。飲んでる時だから。

 

そういや打ち上げ以外で喋るってあまり無いのね(爆笑)。いやいや、しかしほんとさ、CLUB Queの前売り販売記録はフラカンだね。とにかく凄いのよ〜

鈴木: みんな何処いっちゃったんだろう。

二位: いやいやいやいや、今の人気はもっと凄いじゃん! フラカンのチケット買う人沢山いるんだけど、便利になったんでライブハウスに買いに来てくれる人が減って、色んなさ、コンビニとかで買えるようになったから。

鈴木: そうだね、Queってそういえばリハ終わった時とかに階段でわーっと人がさ並んでて、それがチケットで並んでる…前売りチケットを買う人なんだね。

二位: 以前は買いたい人がCLUB Queとチケットぴあ位しかなかったんで、あのころローソンさえ無かったもん。だから発売日に店まで来る人が多くて並んでた。

鈴木: 俺さあ、当日券を待ってる人だと思ってたんだよね、いつも。当日券を待ってるわりには、俺が横を通っても誰も何も反応なくて…

二位: (笑)

鈴木: あれ?俺、今日ワンマンだぜ! ボーカルが通ってるのに誰も騒がない…何でだ? と思ったらそういうことだったんだね。違うバンドの前売りだ(笑)

二位: 逆にさ、フラカンの前売りを売る日とかにライブをやる若いバンドは「やった!」って思うわけよ。で、「あれ?開場したけど、お客さん入ってこないんですけど、どこいったんですかね?」ってなるの。

鈴木: そういうことね(笑)

グレート: たかがね、10何年前なのにそんな、すごいね~まあ確かに俺ら高校の頃とかさ。俺は野球観に行く時とか、日本シリーズとか夜中並んでたもんね、徹夜で。プレイガイドってところで。

二位: あ〜そうそう、チケット買うのにね!

鈴木: 今、あんまりないね。

グレート: みんなね、それこそネットが多いだろうし。コンビニとかね。

鈴木: あの〜ほら、iPodがでた時とか並んでたじゃん。iPhoneだっけ?

グレート: iPhoneな!

鈴木: 秋葉原のなんか並んでさ。

二位: それはそこに行かないと買えないからだね。

鈴木: やってたよね、テレビで。こんなんあるんだなって。

グレート: ウェーイ!とか言って。ハイタッチして。

二位: あと、並ぶのラーメン屋さんね。

グレート: あ〜並ぶ並ぶ。

チケットを並んで買う人が少なくなったけど、レコードは? CDとか買うのってレコード屋さん行く?

鈴木: 俺は行く。

グレート: 俺はだいぶ行かなくなったね。

二位: Amazonとか?

グレート: 確実にそっちのほうが多くなっちゃった。7割方そうかもしれん。前は下北っていったらね、レコファンとユニオン、週に何回も行ってた。パトロール。週1週2ぐらいでは絶対行ってたのにさ、ホント行かなくなっちゃったよ俺は。

二位: レアなレコード屋さんは残っているし、レアなバンドっていうか、オンリーワンな感じのものは絶対残っているし、その辺について思うところは何かあった?

鈴木: マニアックさ、その辺は固定層は変わんないんでね。上の表面のほうだけ変わっているんだね。

二位: ポピュラリティーなものは、やっぱり便利になりつつ、変わっていって変化して淘汰されたりするもんね。

竹安: 便利なところを知ったからじゃない? 情報とか。ネット上で知ったりとか。

二位: バンドとしてさ、便利なものに対する工夫とか努力とかあったり、逆に変さをアピールしているとか?

一同: (笑)

鈴木: あえてアナログにこだわるとかそういうこと?

グレート: ニートビーツみたいに(笑)

鈴木: 俺ら、でもあんまり…何だろう、そういうソフト? ソフトっていうの? じゃ、ハードはなんだ? 何? ハードは機械? そうものはあんまり、そんなにこだわりはない。

二位: 意外に、こだわらないんだ?

グレート: そうだね。

鈴木: アナログの音質がどうしたとかさ。そういうのはないよね。

グレート: 好きだけど、もちろん。

鈴木: やった時期もあったけど。

グレート: だから、mp3とかその配信される事に、それを絶対無しとかは全く思わないね。

二位: 割とフラットにとらえてるって事?

グレート: 自分で聴くのも正直時間的にはiPodが一番というか、移動中に機材車で聴く事が一番多いから。アナログを聴く事って前よりかなり少なくなった。

二位: あっ! 一番最初にDJやるときにiPod持ってきたのはグレートじゃない?

グレート: 早かったかもしれへんよ(笑)

二位: 早かったね〜(笑)。 右往左往してたもんね~スタッフが。グレートの変な機械どこに繋ぐんだって!

グレート: 早かった俺はiPodは。

鈴木: ずるいって声があがってたもんね。

小西: 一番曲持ってきてるじゃん!

鈴木: みんなさ、こんなにレコードもって来てんのにさ「お前はたったのこれだけかよ!」みたいな。「ずるい!」ってね。

二位: グレートは意外とフレキシブルなんだよね。こだわりよりノリ優先じゃない!?

鈴木: そう。レコードが絶対良いのはわかってんだけどさ。まあそれよりも便利さも重要だと思うからね。

 

まあやっぱり長くやってるバンドに対して聞きたい事は、「やり続ける事に対してなんか工夫とか努力とかしてるの?」っていうことを聞きたいんですけど。

グレート: じゃあ喋っていない小西から言ってみたらどう?

小西: 努力しないと…体力は確実に落ちてきてますもんね。

二位: 普通だったら40も過ぎたら落ちるわけだもんね。

小西: 今日、さっきも二位さんと会った瞬間も「最近疲れが抜けない」とか言ってね。これから先普通に生きていくための体力っていうのがもっといるようになってくる気がして運動とかもしてないですもんね。普段、たぶん汗かく量はなかなか上位にいるとは思うんですけどね。

二位: ツアーバンドのドラマーはスポーツマンの次にかいてるでしょ。

小西: かきますかね? でも、その瞬間瞬間だけね。どう変えていくか考え中です。体力を。

二位: というか十分過酷な状況の中で生きてると思うけど。

小西: そうそう。最近だって暑いっていう事がまた増えだしたもん。

鈴木: ここ最近暑いから。

グレート: 暑いからね。外がホントに今。

鈴木: 年々上がってるじゃん。最高気温が。

二位: 外の環境がね。我々の体よりも先に変化してない?

鈴木: 35度とか普通になったでしょ。40度とかあるもんね。

グレート: 外はそうなるし、俺達の体力が落ちて、この差は広がっていく一方だからね。

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