若いバンドも、初めて出たバンドも、よく出ているバンドも、「誰とやりたい?」って聞いて8割方「フラカン」って出てくるよ。

グレート: ふふふ(笑)。やってくれそうなイメージもあるだろうしね。

一同: (笑)

鈴木: いつでもやっているからって。

グレート: 敷居は低いじゃん。

二位: 低くはないでしょ!

グレート: けど「怖そうな人達だよね」っていうのはあんまりないと思う。

鈴木: 風通しは良いと思う。そんなに悪くはない。長年やっている割には。あんまり祭り上げられてないっていうか。

二位: そうね、怖いイメージはないもんね。

鈴木: あと、フットワークが軽そうっていうか。

竹安: 敏腕マネージャーがバリア張っているとかね(笑)。

鈴木: スター過ぎてメンバーに近づけないとかね。

グレート: そういう意味では、俺たちは軽いよね。

二位: だからさ、そういう部分も含めて本当に憧れられるバンドナンバーワンっていう感じだよって!

鈴木: ところが憧れられる声は、こっちまで直接届かないんだよなぁ。

グレート: 行き過ぎて「お前ら、俺の事小馬鹿にしとるやろ?」っていう若手もおるよ。それでも可愛い。そういうのが好きなんだけどね。

二位: たぶん、知らないんだよね。歳の差の付き合い方っていうね。行きすぎずかしこまらず。

グレート: でもね、それで良いんだと思う。そうありたいって思う。

鈴木: 僕らぐらいからじゃないかな。先輩から飲まされるっていうのが無くなっちゃってさ。ちょい上はあったと思うんだよね。飲まないと許されないみたいな。俺らはそういうのはないから。先輩にひどい事されたとかそういうのもないし。

 

そういえば名古屋ってさ、すごい荒くれバンドが多かったんじゃないの?

グレート: 多かった(笑)

鈴木: そっちのシーンとかね。パンクシーンとか。

グレート: 話聞くと怖かったもん。

二位: 実際目の当たりにすることはなかったの?

鈴木: ないね。

グレート: シーンが違ったから。

鈴木: しがらみ凄い多いと思う。

グレート: 90年、ちょっと前、前後ぐらいがそうだったのかな。1番。

二位: 俺は九州だから、九州のめんどくさい話しあるけど。北海道も色々あったみたいだし。でもね無情に荒い感じは名古屋じゃない。

グレート: かもしれんね(笑)確かに九州や北海道の人は筋が通っている感じが。話聞いたら。名古屋はわからんけど、筋が通ってたんかもしれんけど、あの当時はなかなか無情だったんかな。

鈴木: ある意味、僕らぐらいの時はここのライブハウスがホームみたいのが決まってるギリギリ世代かも。メインがここで他はツアーみたいな。だから僕らだったら名古屋だとE.L.Lでしか、ほとんどやってないし。そうなると、僕らがそういうひどい目に遭っていないのはE.L.Lが守ってくれていたんだよ。たぶん。今思えば。ヤオイさんとかシゲさんが。そういう割と荒くれバンドとやらせないようにしてたんだよ。話がきても。あとでわかったんだよそれは。「フラカンとあの時何度もやりたいって言ったんだけれど、やらしてくれなかったんだよ」とかいうバンド結構いるんですよ。

二位: 俺は屋根裏でブッキングしてる時そうだった。良い組み合わせよりもケンカしない組み合わせ(笑)

鈴木: 俺らは守られていたんだと思う。

二位: ミッシェルと極悪ロックンロールのバンドは組み合わせないとか。

グレート: ミッシェルも解散して10年だからね。今年で。それ考えると相当なんかね。それ考えると早い。

 

で来年で活動四半世紀。凄い事だよね。これが漆塗り職人とかだったらベテランみたいな、弟子とる~みたいな(笑)

竹安: 25年っていったらどの業界でも相当だよね。

グレート: しかし、その職人感がないってところがね。俺らは。

二位: いや、あるんだって! 元気でパワフルで全開な職人だよ。

鈴木: スタンス軽いよ~。

グレート: 軽い!軽い!

二位: (笑) 25年なんか考えている?

グレート: 面白い事はやろうって思ってるんだけれど、デッカイところでやろうとかあんまり別に。その都度、その都度であればいいからね。よく言うじゃん「通過点」とかさ。おもろい事は25周年で絶対やろうとは思ってるんだけれど。

二位: この質問が一番話し長いと思ったのに(爆笑)

グレート: そのうち言うよ(笑)

 

じゃあさ、アンテナの立て方とかさ、シーンの情況把握とかさ、あるわけじゃない。芸事というか。どういう部分から得る事が多いんでしょうか?

グレート: 僕は現場が一番。ライブもそうだし、人のライブに観に行ったり、ライブに観に行った後に出る打ち上げだったり。

鈴木: 青島魂だな!

二位: なにだましい??

鈴木: 青島! 踊る大捜査線だよ!

グレート: 現場だからね。

鈴木: 現場、現場。古いか!?

二位: 青島幸男かと思ったよ!

グレート: 俺も幸男かと思った。いじわるばあさんかと思った(笑)

鈴木: もっと古いわ!!

グレート: 現場をね。テレビとか本とかそういうのも大事かもしれないけど、やっぱりその場所に行かないと。俺も人のライブ前よりは行けなくなってるけど。下北近辺に住んどる頃はさ、よくこの辺で飲んでたからさ。よく「ライブ見させて」とか前より絶対多かったし。打ち上げ残っていたことも多かったけど。今はさ、ずっと外におるわけにもね。だから、そういう事あるんだけれど、時間があればライブ観に行ったりするよね。

 

フラワーカンパニーズの4人は来かたが全然違うんだよねえ。

鈴木: 来かたとは? ライブの時は当然4人とも来るんですけど(笑)。

二位: そりゃそうだ(笑)。遊びに来るとき。例えば竹安くんQueのスタッフの送別会にも来たりするのよ。バイトの方が俺より仲良くてちょっと嫉妬すんの(笑)

竹安: はははは(笑)。そうだね。それもね、ライブハウスとの長い付き合いでの句読点みたいなものだからさ。

二位: よく知ってるな~とかさ。感じ取り方がそれぞれなんだろうなって。

竹安: よく飲みにQueに行ってたからね。30代前半ぐらいかな。

二位: 逆にほとんど来てくれないのが小西君だね。

グレート: 小西は大体、ワンマンの時でもスタッフに止められたんだから(笑)。本番前に帰ってきて。

二位: うちで?

小西: Queも…入ろうとしたら。「あ、すいません」とか。

二位: まじ…ごめん!

小西: いや、街自体だね。面白いけれどね。

二位: えっ?

鈴木: 下北に入れないのか? 駅の改札通れないのか?

小西: 下北の街で止められた。

グレート: すごい!

二位: 職質?

グレート: 職質は俺だ!

小西: 音楽関係のスタッフの人にもよく止められる(笑)。「ここ入っちゃいけません」とか。

二位: 俺もあれだよ。北海道まで行って。ライジングで追い出されちゃったよ(笑)。大丈夫だよ!

鈴木: それあったね(笑)。小西は素人感が出ているのかな?

グレート: 顔を出さんっていうのが1番。

小西: 誰も知らないよ…(笑)。

鈴木: 顔を出さないって言ったら、俺も顔を出さないよ。

グレート: 鈴木はさ、顔を出さなくてもさすがにボーカルだからさ。わかるじゃん。ドラマーで顔を出さないっていったらなかなかね。1番顔が見えないからさ。よっぽどモヒカンにするとか。

鈴木: モヒカンだよ!

小西: えーーっ!

グレート: いやいやいや。今だろ!

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