コレクターズの話っていろいろなところで出てると思うので今日のテーマは、バンドにたどり着く寸前から形に出来るまでの二人の話を聞いてみたいと思います!

 

加藤: そうだね、子供のころは野球をやってたね。王・長嶋が大活躍していた時代なので、もうなんかあ

    るっていうと近所の子供たちと野球ですよ。ソフトボールですけどね。だからみんな野球選手を夢見

    るような感じですよ。夢見ないにしてもそれが一番楽しい遊びだったし。

二位: そんなにしょっちゅう?

加藤: しょっちゅう。近所のガキを集めて、その時中学生くらいだったけど、小学生高学年くらいの子たち

2013.10.01 -oneman-    も集めて、集合!みたいな。

二位: 小さい頃から集うの習性があったんですね。やっぱり割と加

    藤さんがリーダーっぽくやっていたんですか??

加藤: 僕だったり、僕の友達だったり。で、そんな事をやりつつ。

    それは皆でやってた事なんだけど。そう言えばプラモデルも

    好きだったから、中学生の時。ロックには中学2年生で目覚

    めるんだけど、その頃ラジコンが欲しかったけど高くて買え

    ないんで、Uコンっていうワイヤーコントロール飛行機が流

    行ったので、それを自分で組み立てて、塗装もして、小さいエンジンを積んで、慣らし運転をして、

    それを友達と利根川の河原に行って飛ばして。それが一番好きだったね。中学1年生の時の僕の最高

    の趣味だった。

二位: それは、なんていうか1から作るんですよね? 今みたいに出来合いのおもちゃじゃないですもんね。

加藤: そうそう。プラモデルのような組み立てキットが売ってて、それを接着剤で組んでいって、骨組みの

    機体に紙を貼って、翼作って小さなエンジンをつけて。燃料はアルコールだったかな、それ用の燃料

    が売ってるので。それを友達と自慢しあって、どれだけ綺麗に作れるか、どれだけ遠くまで飛ばせる

    か、宙がえりさせたりして競ったり。

二位: そこまでするんですね!

加藤: そうそう。落ちればクラッシュして全部ダメになっちゃう。まあ、ひやひやしながら。子供にとって

    は高いじゃないですか。完成させるのに1万円くらいかかるからね。ラジコンは大人じゃないと買え

    ないような値段してたから。小遣いを全てつぎ込んで。それが僕のロック前夜ですよ。

二位: そうなんですね。ところでUコンって世の中的に流行ってました?

加藤: いや~。わかんないけど、自分たちの間では、結構流行ってて、雑誌もラジコン技術っていうのは今

    でも売ってるかもしれないけど、当時Uコン技術っていうのが売ってたんですよ。その雑誌を毎月

    2013.10.01 -oneman-買ってましたもん。

二位: その雑誌、俺もなんとなく知ってますよ。

加藤: 世界大会がチェコスロバキアであって、今年優勝した人はこの人ですよ、

    とか。それくらい世界的にポピュラーだったかな。それが割と普通に田舎

    の本屋に行けば積んでましたからね。

二位: なるほど、音楽雑誌でいうところのギターマガジンとかのような?

加藤: そうそう。専門誌ね。Uコンは2年間くらいかな。夢中でやってましたね。

二位: 小さいときから集めて何かをする…

加藤: そうそう。コレクションしたり、マニアックに何かをするって事が好きで

    した。

二位: それが歌詞に活きていたりして。

加藤: うん、たぶんそう言うことなんだろうね。そういう細かい積立がね、曲づ

                くりにも。

 

コータローさんの子供の頃は?

 

古市: あまり変わらないですね。プラモデルも凝ったし。

二位: どんなジャンルです?

古市: ジオラマ作ってましたね。戦争の。

二位: 僕はウォーターラインシリーズって言って戦艦の海から上の部分を作っていました。

古市: あー。僕は兵隊の小さい人形のが好きで。

加藤: あー。あったね! あれを改造して曲げたりね。

古市: そうそう。池袋の西武デパートで、それの展示会がよくあって。すごいなと思ってましたよ。

二位: そういう話聞くと、東京っていいですよね。うちの田舎だとないですもん。

加藤: 田舎には展覧会とか無いもんね。ジオラマといえば、プラモデル屋の片隅にマニアの人が作ったもの

    が飾ってあって、そこが関の山だったね。

古市: やっぱりあんなにうまくは出来ないですよね。僕せっかちなんで、漫画家とかも一瞬目指したけど、

    先を急いじゃうんですよね。だから、プラモデルも途中で雑な工程が出てきちゃったりで。その点

    ロックはせっかちでもいけるので、すごく良いところに着地したな~って思ってますよ。

二位: なんか分かる気がするんですけど、あえてロックがせっかちでもいけるというのは?

古市: ギターの練習はそんなにせっかちは出なかったんだけど、ロックって気持ちが先に行っててもなんだ

2013.10.01  -oneman-    かカッコいいでしょ。

二位: あーなるほど。ある意味完成してなくても成立することあ

    りますね。

古市: そうそう。プラモデルは全部ゆっくりやっていかないとダ

    メだったり、野球もバントの練習からやっていくでしょ?

    若い頃なんて練習嫌いだしさ。今だからある程度できるよ

    うになるとブルースの練習とかも好きですけど。

加藤: あとチームプレイみたいなところも発生してくるしね。

二位: 誰かのいうこと聞かないといけないとか?

古市: そうそう。やっぱり野球なんて自分より上手い先輩なんていっぱいいるしね。

二位: 2人とも子供のころの環境というか興味を持つ部分は似てるけど、出来上がり寸前で違ったりしてますね。

加藤: コータローくんの方が、東京だから何にしろ上手い人たちが多いんじゃない。僕の周りなんかより

    いっぱい居たと思うんですよ。野球にしても。僕たちは、雑に人数集めてあとは日が暮れるまでやっ

    てただけだからね。

二位: リトルリーグとかではなくてですね。

加藤: そうそう。かくれんぼの延長みたいなかんじでやってるから。それが果てしないんだよね。

古市: 東京には、草野球でもリトルリーグ一歩手前みたいな強いチームがいるんですよ。そういうところだ

    と、後輩の父親が監督をしたりしていたりで。そういうのを見ると、自分たちで作ろうってなりまし

    たね。でも試合すると僕たちの方が強かったりもしたんですよ。

加藤: うちの田舎はそういうリトルリーグとかないから、そこまでいってなかったなぁ。監督やるような仕

    切り屋の父親とかもいないから。本当に子供の遊び。近所の牛乳配達のおじさんがノック始めること

    はあったけどね(笑)。

二位: いい! のどかですね。小さい頃から人を集めたり、ものを作ったりは共通してますよね。

 

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