ご注文はビールで?
古閑: ええ。えっつ? いや今日は、この後もあるので我慢します(笑)。
田口: 了解です(笑)。それでは、よろしくお願いします。まずは、古閑さんは熊本出身と伺っていますが、東京に出てくる 前からずっと音楽に係わっていたんですよね?
古閑: 音楽をしていたというか、楽しくバンドやったりとか、聴いたりとかしていたんですね。
田口: なるほど。初めて聴かれたCDは何でしょうか?
古閑: CD? CDないんですよね~。時代的にCDは存在してないので、レコードですね。親戚が音楽の先生やっていたりとか で音楽に触れる事は多かったかも。いとこの家に遊びに行くと大きなステレオがあって、レコードもあり、洋楽では Michel Polnareffをよく聴いていましたね。「シェリーに口づけ」ですよ。それが僕の初ロック体験ですね。流れてた から聴いてたって事ですけどね。自分で買って聴いたのは、その後、小2、3の時に洋楽で流行ってたBay City Rollers とかですね。 田口: ロック初体験は小学校低学年ってことですか? 古閑: そうですね~。といいながら、それと同時に、例えばピンクレディーやキャンディーズやフィンガー5とか歌謡曲も当 然聴いてましたね。フィンガー5は、ある意味ロック体験なのかな? で、小学校の終わりごろにCheap Trickが好き になって。ラジオで聴いたのかな? それで、ライブが観たくて観たくて。でも熊本には来ないので博多まで観に行き ましたよ。
田口: 何年生の頃ですか?
古閑: 小5、6位の時ですよ。「ライヴ・アット・武道館」が収録されたライブの福岡公演ですよ。おじいちゃんと一緒に 行って、おじいちゃんは付き添いで外で待ってましたね。 ﷯田口: 当時は、アニメとかは興味なかったんですか?
古閑: マジンガーZとか仮面ライダーとかは見てましたね。ホントに一般的なものは見 てましたが、やっぱり音楽の方が好きでしたね。
田口: アニメの主題歌に影響を受けたこの世代の方って多いんじゃないですか?
古閑: あ~。でも僕はアニメの音楽にはほどんど影響受けてないですね。音楽に目覚め たと同時にほとんど洋楽ですよね。QUEENやKISSがテレビであったんですよ。 NHKのヤング・ミュージック・ショーって番組にKISSが出てて、小学生ながらに 怖かったのですが、怖いもの見たさっていうか、遊園地みたいな感じで。血だ らーっとか流して、それはすごい衝撃的でしたね。
田口: ということは、最初の情報は意外とテレビからですか?
古閑: そうかも。テレビかラジオ。そのへんが僕のロック初体験。その後、1977年頃パ ンクロックが出てくるんですよ。そこでもう一度衝撃が起きるんですよ。それと同時期に、同じような感じで博多の ロックシーンでパンクとかに影響受けた人たちがバンドをやってたのが僕の中でのリアルタイムの生のパンクロックの 体験。テレビ、ラジオ、雑誌とかではなく初めて本物のロックを観るのが「めんたいロック」でしたね。

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