二位:久しぶりですね~。こうやってゆっくり話すのは。

松本石原:よろしくお願いします!

【きっかけ】

松本:二位さんと(Que初ライブ)は、1998年に日曜昼のオーディションライブを受けたのが初めて

   ですかね。

石原:そうそう。受かってないんだよね。まだCDも何も出してなかったですね。

二位:またそれ言う! 不合格ともいわないからね絶対に! というかちょうどQueとGOING出来た

   のは一緒の時期なんだよね。

松本:そうGOINGって名乗ったのが1994年からで…。それで、オーディション受けにいったのが

   1998年です。俺ら、一番初めのCDが出たのが、1998年の12月だから。その前にですね。そ

   の年の春くらいかな。

石原:それぐらいに、ライブハウスのオーディションなるものがあるぞ。と初めて知って。それに行

   かないと出れないんだと思って、Que、シェルター、251で受けましたね。

二位:下北ひと周りしたんだね。

松本石原:そうですね。

松本:南口側だけでしたね(笑)。わかんないから。

二位:言ってもその頃だと、下北沢のライブハウスはまだ5件くらいだもんね。

松本:あとガレージがあったかな。あと屋根裏と。

石原:でも、その2件は行かなかったですね。たぶん知らなかっただけだと思います。選んだってわけ

   ではなく、とりあえずわかるところにと。

二位:音源を持っていったと。持って行ったのは誰?

石原:いや、送ったんじゃないですかね。もし、持って行ってたとしたら中澤かな? それか辞めた

   洋一か。

 

二位:あれ? 今日、中澤君は?

松本:なんとダブルブッキングです。「バンドより大事な用事があるんだ!」って言いましたよ。驚

   きました(笑)。

二位:そんな~! そんな大事な用があったんだ! 何だろうね、気になる~ライブの日に告白して

   もらいましょう!

一同:笑。

 

二位:それで話し戻すけど、1998年の春に、CLUB Queで昼の部ライブをやって。

松本:受かってはいないんですけど。

二位:だから、落ちたとも言わないって。俺は合格、不合格とか絶対言わないんですよ~だ! だか

   ら本当はオーディションってわけではないの。昼の部の少し気軽なライブという感じね。

松本:まあまあ、けど「5万回練習してまた来い」って言われたんですよ。

石原:そうそう。

二位:うそ!! (笑)。

松本:ダメだ、来るなとは言わずに「5万回練習してからもう一回来い」って言ったんですよ。「は

   い!」って言って。でもそれでもすごいと思ったのは、東京のライブハウスって、チケットは

   売ったら売っただけ、お金(バック)戻ってくるな~って思って。それがびっくりしましたよ。

石原:まず1枚目から返ってくるんじゃないですか?

二位:そうだね。なるほど昼の部なのにギャラ貰えたんだ。

石原:2万円くらい貰えたと思うんですよね。

松本俺ら友達呼んでね。埼玉でやってると50枚売ってからじゃないとバック出なかったですからね。

石原:51枚目からバックですよ。

松本:それも全部(100%)バックじゃないですよ。

二位:51枚売って1000円バックとか? Queで2500円だったら75000円のギャラじゃん!

石原:だから50枚売ってたんですよ。

二位:ワンマンだってってこと?

石原:いや、イベントです。いや、今はそのバック率かは知らないですけど。

松本:200人パンパンに入るイベント高校の時にやって、4バンドくらい出てて、友達とかも呼んで、

   ワイワイやるじゃないですか。ドリンクも高校生だったから酒は出てないけどそれなりに出て

   ると思うんですよ。それなのに1バンド6,000円くらいしか返ってこなかったですからね。

二位:笑。

石原:知らないからね。

松本:その金でガストに行ってましたね。

石原:余ったお金は皆で割るかみたいな。

松本:チケット代も2,000円はないか。1,000円だったから。

二位:なるほど。チケット代が安いとライブハウス的にはそうなるかもね。けど、チャンスはあった

   んだね。安いチケットでも人前でやれるっていうね。

松本:そうですね。だから東京に出てきたときにそれが一番びっくりして。

石原:わ! お金もらえたって。

二位:それは嬉しいことだよね。

石原:それまでは、そんな過酷な環境でやってたんで。

松本:その東京でもらえたお金でガスト行ってましたね。

二位:またガスト?

松本:ガストばかり行ってましたね(笑)。

二位:なるほどガストロックだ! ところでやっぱりハッ

   キリ合格って言われなかったことっちょっと悔しかった?

松本:そうですね。けどその後、上田健司さんが見に来てくれていて。それで、階段のところでいき

   なり腹パンされて、「ゴーイングはお前か!」って言って。

二位:それは面識ある時?

松本:全然ないですよ。上田さんは前の社長の立川さんから音源をもらって聴いてて。それで観に来

   てくれたみたいです。

二位:どんな体育部の話よ! でも後のマネージャーになる立川くんと絡みあったんだ?

松本:俺ら最初ポニーキャニオンの新人発掘部署にいたんですよ。

石原:その時は、まだそこまでがっちりって感じではなかったので。デモテープ送って1回くらい会っ

   てくれて、「じゃあ、お前ら東京でやるんだったら、CLUB Queに行ってみれば?」って薦め

   られて。それからのさっきの話ですね。

松本:その後「上田さんがイベントやるから」みたいなところで呼んでくれて。そこからフェードイ

   ンしていきましたね。最初はTHE CHEWINGGUM WEEKENDとかと一緒だったんじゃないで

   すかね? まだ5万回練習してないけど、何しろ埼玉でやってる時は、知り合いや友達の前でし

   かやっていないから、東京来ると必然的に他のバンドのお客さんとかがいるじゃないですか。

石原:さすがに友達も、東京だとチケット代高いし、遠いし、そんなに来てくれるわけじゃないじゃ

   ないですか。

松本:でも、ライブが終わったら、知らないお客さんが「次のライブのチケットください。」みたい

   な声かけてくれて、そこで例えば4枚チケットが売れたってなったら、その4人が次のライブ来

   てくれて。次に出たときに更にお客さんが増えて。なんだか張り合いがあったから1回が1,000

   回分に感じるライブハウスだと思って。で、みんなすごいミュージシャンばっかりだし!

二位:そうか~。その時点では憧れの人に合える場所みたいなね、。

松本:そうそう。俺らはミュージシャンとはまだ呼べないくらいで。

二位:それが17、18年前か。

松本:そうですね。俺らもまだ19、20歳くらいで。だからQueは良い対バンで良いイベントにしか出てないイメージですね。

Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved