【人気の階段】
二位:人気が出るスピードとしては、非常にスムーズだったんじゃないの? 感覚的にどう?
松本:どうなんですかね。確かにとんとん拍子に見えると思うけど、例えば地方行ってお客さん4人で
ライブやるってことも全然やってきたし。
石原:ミナミホイールがまだ始まった頃に出させてもらって、SUNHALLで出て行ったら3~4人しか
いなくて。
松本:でも終わったらCDが3枚売れたりとか、4人しかいないのに(笑)。もう百発百中じゃないで
すか。「打率的にはいいぞ!」っていう。
二位:そういう過酷なシチュエーションに強いバンドが最終的には強い!
松本:Queに出させてもらって、1番Queでライブやってたと思うんですよ、その当時。ワンマンもや
らせてもらって。
石原:復活ワンマンもQueだよね。
松本:そう考えると、19歳から3年間はしこたまライブやりましたね。
【人生紆余曲折】
二位:バンドでもさ、そうじゃない人達においても色々あるじゃないですか人生って、紆余曲折。
ずっと順調みたいな人は中々いないと思うんだけど…。きっとGOINGにも色々あったと思うん
だけど?
松本:まず、メンバー2人辞めてますからね。
石原:もう少しで半分です。
松本:昨日、石原が辞めた夢みました!
一同:えええ~~~!(笑)。
石原:5分の2になっちゃうじゃん。
松本:マジで2人になったと思って。でも夢の中でも「そ
れでも俺は続ける」って言ってたから、そういうこ
となんだなって。
二位:新たにメンバー入れようとか、そういう意識はなかったの?
松本:いや、現時点ではないですね。
石原:今は全くないですね。
二位:それは「初期メンバーの結束力は全然違うんだぞ」って意味でとらえていい?
松本:いや、というよりも5人で始まって、残っている3人がいて、サポートしてもらっている橋口君
とか冨田さんは素晴らしいミュージシャンなんですが、関係をなあなあにしたくないなってい
うのはあって。メンバーになってもらった方が楽な部分だってたくさんあるけど、それをやっ
ちゃうと看板を上げ続けてる意味が薄れちゃうかなと思って。
二位:なるほど…。
松本:だから俺たちはメンバーは増えない。減ることはあるかもしれないけど(笑)。
二位:そこのビジョンが強く固まってるんだね。
松本:そうですね。意外とやることはもう固まってますよ。
【曲】
二位:曲に関して、初期の頃といま作る曲の作り方って違いって出てくる?
松本:曲書く時に迷いもするし、すごく考えるんですが、俺たちの良さというかやりたいことがここ
数年で凄くわかったというか。等身大の飾りっ気のない、なんて言えばいいか…。みんなが最
初GOINGを見たときに「これって青春だよねっ! キラキラしてさ」みたいな。あれがそうな
んですよ。だってあの時キラキラしていたし、楽しいことだらけだし、東京の街は刺激でいっ
ぱいだし「生きてて楽しい」っていうその等身大で見える風景を本当に鳴らしてて、それをや
ることが自分たちのロックンロールだって思ってやってて。17年くらい経って、今そこを追お
うとは全く思わなくなってます。「今の等身大で飾りっ気のない、これGOINGだよね」ってい
うことをやろうって決めたんですよね。
二位:それは歌詞によるところ?
松本:歌詞もそうですね。考え方もそうだし。青春っぽく書こうと思えば書けるけど。今、36歳のそ
ういう男のキラっとしたところを書きたいんですよね。歌詞はそうだと思うんですよね。色々
言葉も知るし、色んな感情も覚えるし。
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved